世界各地の「顔」が集まる
東京都庭園美術館(白金台):フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展
仮面 コディアック (アラスカ) Kodiak Mask (Alaska) © musée du quai Branly, photo Sandrine Expilly
パリに2006年にオープンし、またたく間に人気スポットとなったフランス国立ケ・ブランリ美術館。ジャン・ヌーヴェル設計の建物はセーヌ河沿いにあり(「ケ(quai)とは、岸や河という意味)」、さまざまな文化や宗教、歴史の舞台となったアフリカ、アジア、オセアニア、アメリカの美術や文明を紹介しています。
この展覧会は、そのケ・ブランリ美術館が所蔵するアフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められたマスク(仮面)がテーマの展覧会。
マスク(仮面)は場所や歴史によりその意味合いや役割は大きく変わっています。人はマスクを身につけ、祈り、踊り、神や精霊と対話を試み、人の姿では到達できなかった異次元の世界へ辿り着こうとします。人々の強い願いがマスクを生み出し、世界各地でさまざまな形のマスクが生み出されているのです。
ヤヌス仮面、イボまたはイガラ(ベヌエ、ナイジェリア) Janus Mask, Ibo or Igala (Benue, Nigeria) © musée du quai Branly, photo Sandrine Expilly
また、展示会場であるアール・デコ様式の本館とマスクが非常に調和しているのも見どころ。というのは、アール・デコ様式は第一次世界大戦後に大量に流れ込んできたアフリカを含む異国文化に大きくインスピレーションを得ているから。1920年代から30年代の芸術家にも大きな影響を与えたマスクは、この美術館で見るからこそおもしろい! と感じられるはずです。
展覧会のオリジナルグッズも、マスクを模したクッキーやシール、マスクのおみくじ「ますくじ」など、ほかでは見られないものばかり!
展示風景
食べるのがもったいない! オリジナルのクッキー
Encyclopedia Cinematographica)」もおもしろく、そして膨大ですので、お時間をたっぷり確保して行ってみてください。
ちなみに、こちらの展覧会「マスク(仮面)」割引があります。
当日、会場内にマスクや顔のモチーフ、模様の服やアクセサリーなどを身につけて来館すると100円引き!
節分の鬼のお面などお持ちの方はぜひ持っていきましょう!
※ただし、医療用のマスクは対象外。館内では安全の確保のため、マスク着用はご遠慮くださいとのこと。
■展覧会DATA
展覧会名称:フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展
会場:東京都庭園美術館
会期:4月25日(土) ~ 6月30日(火)
開館時間:10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:第2・第4水曜日
※祝日の場合は翌日
Web: http://www.teien-art-museum.ne.jp/
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