大切な人にとって、特別な存在へ
恋愛においては、自分だけでどんなに盛り上がっていても、思っていることやメッセージが相手に届かず、反応がなければ(もしくは薄ければ)、何も始まりません。TM&(C)2015 LIONS GATE FILMS INC.ALL RIGHTS RESERVED.
「彼女は特別な存在」「彼女には運命を託すことができる」と、大切な人の心に火をつけることができたら、より強い信頼関係を築けるでしょう。
そこで今回ご紹介したいのが、ジャンヌ・ダルクを彷彿とさせる、革命家のヒロイン、『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』のカットニスです。
カットニスを演じるのは、ジェニファー・ローレンス。幼い妹の身代わりとなり、命がけのイベント「ハンガー・ゲーム」に参加したことから、彼女の運命が大きく変わっていきます。
原作は、全世界でシリーズ累計8700万部突破の大ベストセラー小説。2012年に映画『ハンガー・ゲーム』が公開され、大ヒット。その後、シリーズ化されました。
物語の舞台は近未来の北米。富裕層が集まる首都キャピトルと12の隷属地区からなる独裁国家パネムが毎年行う「ハンガー・ゲーム」の24人のプレイヤーの1人として、カットニスは同郷のピーターと共に戦いに挑みました。
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なぜカットニスは人々の心をつかんだのか
カットニスは、ひたすら戦って生き残り、注目を浴びた……わけではありません。「ハンガー・ゲーム」はテレビ中継されるのですが、それを見ている人たちも、今の私たちと同じように情報に左右されて生きています。彼女は、ゲームを盛り上げるため目を引くドレスを着たり、同郷のピーターと恋人同士のフリをしたり、演出によって好印象を与えることでスポンサーを得ました。
例えば…
(1)妹の身代わりとして、家族のために自ら志願
(2)友人を守るために必死で戦う
(3)ゲームで犠牲になって命を落とした少女ルーを弔った際に、中継カメラに向かって感謝や敬意、愛する人への別れを意味するサインを送った
これら3つの行動がまず、多くの人の心をつかんだのです。