上位は中国株式型が独占!
運用成績の「ベスト10」は、主として中国の株式に投資するタイプが上位を独占しました。中国の株式市場は4月、追加景気刺激策への期待感が膨らみ、中国本土、香港ともに大幅反発しました。上海A株指数は4月の1ヶ月間だけで約18%、年初来では4月末時点で約37%上昇しており、他の地域を大きく引き離しています。現存する中国株ファンドの大多数は、香港株を中心に組入れています。また、人民元建てのA株に投資するタイプのほか、台湾やシンガポールなどアジア地域の各国市場に広く投資を行う中華圏型も存在します。A株の取引は原則として中国国内の投資家に限定されていますが、中国政府が2003年から段階的に指定国外機関投資家(QFII)として外国の機関投資家にも門戸を開いたことで、中国国外の金融機関もこの制度を利用し投資信託を設定することが可能となりました。こうした流れを受け、近年はA株に投資を行う中国株ファンドが主流になりつつあります。