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自分の老後のため貯めるほど所得税が減る

「老後が心配だけどちゃんとお金を貯めていない」という不安、ありますよね。実は自分の老後のためにお金を貯めるほど、所得税や住民税が軽くなるすごい制度があるのです。使えるなら使わない手はありません。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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自分の老後のためにがんばると目の前の税金が軽くなる?

年収が高いほど税金も多く納めます。日本の場合税率も上がるので年収が高い人は税金がさらに多くなる仕組みです。

できれば税金は少なく納めたいなあと誰でも思っています。しかしなかなか節税になる制度はありません。会社員であればなおさらです。

ところが、「自分の老後のために貯金すると所得税や住民税が軽くなる制度」があるとしたらどうでしょう。あやしい話ではありません。国が政策として認めているちゃんとした制度だとしたら?

逆転の発想、マネーハック的にも、こんな不思議な制度、注目しない手はありません。老後のことを心配している人なら利用すべき制度がこれで、名前を「確定拠出年金」制度といいます。いわゆる日本版401kです。

老後のための貯金なら、これに勝る制度はない

確定拠出年金のすごいところは、あくまで自分の老後のための積立である、ということです。世代間での助け合いでもなければ、誰かのための寄付(自分の手元に残らない)でもありません。

自分名義の口座に積立が行われ、将来積み立てたお金はすべて自分に戻ってくるにもかかわらず、今年の所得税、来年の住民税を軽くする効果があるのです。

毎月の積立額については所得とカウントせず税金の計算をするため、その分税額が少なくなります。年収にもよりますが10~15%くらい節税になることも珍しくなく、もし15%と仮定すれば

「10000円稼いだお金に、本来ならに税金がかかって8500円になるところ、確定拠出年金に積み立てると10000円まるごと自分の将来に積み立てられる」

ということになります。逆にいえば、

「税金を引かれて8500円しか積立原資がなかったはずが、税金を引かれないおかげで貯めた時点で10000円に増えていた」

ともいえるわけです。しかもそのあとの利息や運用益も非課税ですし、受取時は退職金とみなして非課税枠があるので、入り口から出口まで非課税のままお金を残せるチャンスがあります。

老後のためのお金の準備としてこれ以上の税制優遇をもつ制度はありません。

→実は個人も入ることができる「個人型確定拠出年金」 次へ
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