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若くても株をやった方がいい3つの大切な理由

NISAが好調で盛り上がる投資の業界ですが若い人が投資しないのが悩みの種の様子。業界とは違う立場で考えると「若くても株をやっておいたほうがいい理由」が3つほどあります。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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若い人が投資をしないなんてもったいない

2月13日の日経新聞記事にNISA(日本版ISA。年100万円までの投資について利益が非課税になる制度)について若い世代があまり利用していないことが指摘されていました。

若い世代には3つないものがあって、それは「金融資産が少ないこと」、「投資の成功体験がないこと」、「投資に無関心なこと」、の3つであるとし、NISAが若い人にウケていない理由として論じたコラムです。NISAは若い世代が利用すべきものだと感じている私としても、「若い人が投資をしないなんてもったいない」と思います。

ただし、若い人が利用しない理由として記事が指摘している3点については、ちょっと意見が異なります。むしろ若い人が投資を始めるにあたってメリットでもあったり、利用しない理由にするべきではない項目が含まれていると思うからです。

今回、マネーハック的視点で「若くても株をやった方がいい理由」「若い人ほど株の初体験をしておいたほうがいい理由」を3つご紹介します。もし、あなたが投資未経験なら、今年こそ株や投資信託で運用初体験、しておくべきだと思います。

理由1:金額が少額のうちに経験が積める

若いうちに株や投資信託をやっておいたほうがいい最初の理由は、「むしろ金額が少ないことがいい」からです。

ほとんどの初心者は、投資は100万円くらいないとできないと思っているはずです。しかしそれは間違いです。

実は、個別企業の株式についても数千円から数万円、投資信託も数千円から1万円前後で1口が購入できます。NISAのスタートに合わせて購入単位を引き下げた株式会社も多く、みずほフィナンシャルグループの株は2.2万円で買えたりしますし、4万円でサマンサタバサの株が買えたりします。

金額が少ないことはむしろいいことです。なぜなら運用で失敗したとしてもダメージも少なくてすむからです。1000万円の運用でマイナス10%なら100万円が吹っ飛びますが、10万円の運用なら1万円の損で終わります。1万円も損としては痛いものの、高額の買い物やムダづかいをいくつかガマンすればなんとかなる金額です。失敗を勉強代としてまた投資を続けていくこともできます。

むしろ少額のほうが投資の冒険ができるのもメリットです。「日本株はまだ伸びる!」とか「あえて全額インドに投資!」のような投資を1000万円の財産がある人がやるべきではありません。冒険ができるのも金額が少ないうち。むしろ「金融資産が少ないうち」が投資デビューの好機なのです。
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