朝ドラは祭りを取り上げるのが好き。かつ桶作元治(田中泯)が祭り好きという設定があるとはいえ、 最初の二週間で二つでてくるというのは、ちょっとやり過ぎのような。過去の朝ドラのいろいろな要素を盛り込み過ぎてまとまっていない『まれ』の問題を象徴しているように思えます。
70年代には早くも
朝ドラは祭りがどれだけ好きか?祭りが取り上げられた例をまとめてみました。主な祭りが出てくる朝ドラ
昔のものをすべては調べきれませんが、確認できる限りでもっとも古いのは『鮎のうた』で滋賀県長浜の曳山まつり。奉納される子ども歌舞伎の主役を浜中あゆ(山咲千里)の異母弟が演じていました。
博多祇園山笠
『走らんか!』は博多祇園山笠を飾る博多人形師である父(丹波哲郎)の後を継ぎたくないと思っていた前田汐(三国一夫)が博多人形師になることを決意する一年間を描きます。
00年代に急増
2000年以降のデータはかなり正確。00年代の10年間・20作品中11作品と半分以上に祭りが登場しています。機材の進歩によりロケがやりやすくなってきたこともあるでしょう。祭りの種類が多いのは『こころ』。末永こころ(中越典子)が浅草出身、父(寺尾聰)が花火職人であるため浅草の祭りで三社祭と浅草サンバカーニバル、花火の隅田川花火大会と片貝まつりがでてきます。
2010年代は00年代より減っています。これは『ゲゲゲの女房』以降、舞台が過去を描くようなっているから。舞台が現代なら実際の祭りの中で撮影できます。昔だと服装や風景を当時のように再現する必要があり、難しくなります。
「時代背景が古くても祭りを真正面から描いたのは」