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新型ステップワゴンはライバルを超えたか?(3ページ目)

1996年の初代から数えて5代目となる新型ホンダ・ステップワゴンが登場した。ノア、ヴォクシー、エスクァイアのトヨタ勢、日産セレナという強敵にどういう技術や魅力で挑むのか? 新型ステップワゴンの走りを中心にお届けしよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

「わくわくゲート」は荷物の出し入れ時に真価を発揮

「わくわくゲート」の利便性はまずまず。ただし、「リヤゲートから出入りしたほうが便利」という状況下でその存在意義がある装備であるのが前提。サードシートから出る際は、3列目席の左側(助手席側)を床下格納してから横開きリヤゲートのロックを解除して車外に出る。

たとえば、2列目の両側にチャイルドシートを装着し、サードシートにも乗員が座る際などは子どもが寝てしまったり、子どもの乗り降りに準備がかかったりすると、サードシートの乗員はじっと待っているなどの我慢や待ち時間が生じてしまう。

だが、「わくわくゲート」のおかげでフロントドアのようにほとんど制約がなく乗り降りできるのは確かに便利だ。なお、サードシートに2人座るシーンでは、「わくわくゲート」から降りようとするとかなり厳しい姿勢になるはず。

フル乗車時だと1人は2列目のウォークスルースペースに移動してから、サードシートの左側を格納するなど、手間がかかり、実用性は半減してしまいそうだし、2列目がベンチシートだと逃げ場がなくなる
新型ステップワゴン

こちらリヤゲートを上開きした状態。サードシートは別々に格納できるようになった


「わくわくゲート」は人の乗り降りをメインに考えると、補助ドアだけに難しい点もあるが、むしろ荷物の出し入れ時にとても便利で、先代よりも大きく重くなったリヤゲートを開閉しなくても、3段階に開く横開きの「わくわくゲート」により積載性も向上しているという利点も便利に感じるだろう。

新型ステップワゴン

「わくわくゲート」と呼ぶ横開き式のサブドアがリヤゲートに追加されたのが新型ステップワゴンの特徴のひとつ。「わくわくゲート」が装備されないのは、最廉価版の「B」グレードのみ


ほかにも、1.5Lターボの実用燃費など気になる点はあるので、機会があれば報告したい。まずは短時間の試乗であったが、全体的によく仕上がっているというのが新型ステップワゴンの印象だ。

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