ケヤキの盆栽を剪定しよう
ケヤキの盆栽を剪定しよう
今回剪定するのはこのケヤキの盆栽。高さは約15センチです。春に伸びてきた枝先を初めて剪定します。葉と葉が重なり、全体に重たげなイメージになってきました。こうなると、枝の内側の風通しが悪くなり、病害虫も心配です。そこで盆栽の外側(輪郭)と内側(枝の中の方)の剪定をします。
ケヤキ盆栽、剪定の手順
枝の内側には枯れ枝もあります
まず枝の内側を確認してみると、枝の先端に葉がついているものと、一枚も葉がついていない枯れ枝が混在しています。今回は枯れ枝も元から切ります。
ボール状の輪郭を目指します!
次に、外側の剪定ですが、ケヤキは盆栽では「ホウキづくり」といって、竹箒を逆さまにしたような半球状に丸く剪定します。枝に手のひらを広げて入れて、剪定の目安とします。
元気な葉を残して、枝先を切る
剪定をするときは刃先がとても細い剪定バサミを使いましょう。枝先を切るときは切ったすぐ下のところに元気な葉がついていることが前提です。
頭のつむじのところを剪定しました
半球状の輪郭の頂点(天辺)部分を剪定したところ。伸びた髪を切るような楽しい作業です。
枯れ枝を切って美しく
そして枝の奥の方にもハサミの刃が届くようになったら、枯れ枝を切ります。元から先まで葉が一枚もついていない枝を切ります。
手を入れて、イメージしてから切りましょう
続いて、半球の両サイドにもハサミを入れ剪定します。
サザエさんに登場する波平さんの気分がわかるかもしれません。
かなりさっぱりしました
手前にあるのが剪定した枝葉。随分すっきりしました。
木の健康に日光と風通しは欠かせません!
上から見ると、木の向こう側がややすけて見えるように木の内側もすっきり。
剪定終了!散髪後は盆栽もすっきりするはず。
小さいけれど大木感を味わえるケヤキの盆栽。
枝の内側にも風と光が通り病害虫予防もばっちり!夏に向かってまた1~2ヶ月すると葉が茂りますので、その都度お手入れをして、秋の紅葉も楽しみに育てていきましょう!
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