カフェ/京都のカフェ

京都・花街のカフェ、Hygge(ヒュッゲ)(3ページ目)

京都で最も古い花街に建つ築150年の町家が、風情あるカフェ「Hygge(ヒュッゲ)」に生まれ変わりました。お茶屋さんとして使われたこともある建物は、改装前は2階へ上がる階段が3つもあったといいます。これはお客どうしが鉢合わせしないための配慮。そんな建物の記憶を、紅茶とスイーツをいただきながらのんびり楽しみました。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

ヒュッゲ=ぬくもりのある空気

柑橘系が香るケーキと「王様のブレンド」

柑橘系が香るケーキと「王様のブレンド」


ヒュッゲとはデンマーク語で、人のぬくもりに満ちた居心地のよい空気を意味するそうですが、デンマークの人々にとってその言葉が内包する世界はもっと深く、他国の言語に置き換えることのできない、大切なソウルフードならぬ「ソウルワード」のようです。

カフェを始める前にデンマークを旅した小林さんは、コペンハーゲンでヒュッゲという言葉と、おいしい紅茶に出会いました。何気なく入った歴史ある紅茶店「A.C.パークス」で茶葉を注文したところ、大きな天秤で量って詰めてくれたのが強く印象に残ったのです。
A.C.パークスの紅茶は購入も可能

A.C.パークスの紅茶はパッケージも素敵。購入可能


その味が、京都のこの空間で楽しめます。「王様のブレンド」は香り高いキーマン、「パーク叔母さまのブレンド」はアッサムとセイロンのブレンド。一見、ロマンティックすぎるネーミングのようですが、デンマーク王室御用達の銘柄なのです。

奥さまが手がけるシンプルでおいしい焼き菓子は、大人にも子どもにも好評。「あっちゃんのお菓子 定期便」として通信販売もおこなわれています。

小雨が降ったりやんだりする静かな午後、長く生きてきた家のひそやかな息づかいが微かに聞こえたような気がしました。秋の休日、幕末、明治、大正、昭和の人々の遠いつぶやきが降ってくるような時間を味わいに、訪れてみてください。

Menu

Beverage

A.C.PERCH'S 紅茶各種 各700円
コーヒー ブラジル 450円/本日のコーヒー 600円
カフェオレ 600円
チャイ 600円
自家製ジンジャーエール 600円

Foods & Sweets

カレー&ライス(玄米) 800円
玄米フライドライス&miniスープ 800円
パン(はちはちのライ麦パン) 500円
ケーキ 600円
スコーン 600円
ドーナツ 200円

shop data

Hygge(ヒュッゲ)
【住所】京都市下京区西新屋敷中堂寺町74
【TEL】075-708-7956
【OPEN】11:30 ~ 22:00
【CLOSE】木曜日+第3 水曜日
【最寄り駅】JR「丹波口」駅より徒歩6分
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