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子どもを塾に通わせても成績が上がらない3つの理由(3ページ目)

子どもの成績を上げるために「塾に通わせる」という選択。間違いではないのですが、「子どもを塾に通わせれば、それだけで成績が上がる」という訳でもありません。なぜなのか考えてみました。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

3.今が限界か、「プラトー現象」の可能性

結論を言ってしまえば、今の成績が限界、それ以上を望めない状態です。こればかりは持って生まれたものがあるので仕方がない面もあります。今の成績を維持することも、場合によっては大切なことです。「上がらない」と考えるよりも、「下がらない」と冷静に判断しましょう。

もう一つ考えられるのがプラトーと呼ばれる現象です。プラトーとは一時的な不調のことで、何らかの理由で成績の向上につながらない期間のことです。スポーツ選手が一時的に不調に陥るのもプラトーと言えます。

中学1年生の1学期なら、まだ中学の勉強をし始めたばかりなので、少し復習をしただけで成績アップも可能です。

しかし、これが中学2年生、3年生となると、話は別です。今学んでいることに加え、これまで学んできたことの復習もしなければならないので、ちょっとやそっとの対策では成果に結びつきにくいです。これもプラトーの一つで、3ヶ月間、半年間、場合によっては1年間くらい、成果が出るまで待ち続けなければなりません。

この場合は、単純に「本人の努力不足」だとか「塾のせい」とは言い切れないので、注意が必要です。長い目で見て、温かく見守るのも、時には必要なことなのです。

ここまで、子どもを塾に通わせても成績が上がらない3つの理由について考えてみました。逆の視点に立って考えてみると、まずは塾選び、そして、その後のサポートこそが重要だということがわかります。今後に生かしていけるようにしましょう。
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