PTAあるある疲れへの5つの処方箋
さて、とはいえ始動したばかりのPTA。気疲れだって慣れない作業疲れだって、当然するものです。PTAにありがちな5つの疲れに効く処方箋とは、どんなものでしょうか。1.役員決めがプレッシャー
PTAは「一度はやるもの」と腹を括ったほうがラク。悩むくらいならいっそ参加してスッキリする。これが終わったら、経験者として大きな顔ができるんですから!(笑)
2.無駄な集まりがイヤ
仕事のやり方や考え方、デジタル習熟度が違う者同士なら、むしろ集まって話す方が最速。集まりをなるべく少なくしようと考えるのは有効だけれど、メールやSNSだけで何でも済ませようとすると泥沼化して揉め、かえって無駄が発生する場面多数(筆者経験済み)。
3.仕事の効率が悪い
PTAも適材適所。マメな外交型ならいっそ自らリーダーに。マネジメントが得意なら自分が役割配分する立場になってしまいましょう。時間に厳しいタイプなら、ぜひスケジュールや作業進捗を把握するタイムキーパー役に。周りを観察し、大人しくて人柄のいい人は、先生や他校との連絡役として最適。自分の得意分野、貢献できる方法、時間の使い方をいつも客観的に考えましょう。
4.古い体質に悩まされる
実務レベルでは細かくハックできるから大丈夫。具体的に運営する中で、わざわざ変えようとしなくても変わります。やっているこっちが「新しい」なら、やっているうちに仕事のアウトプット(例えばルールでガチガチの『学校便り』のデザインの完成度や、行事の内容など)は徐々に変わっていくもの。本当に変えたいなら複数年に渡って取り組むべし。
5.人のネガティブなウワサやクレーム
「仕事のできる人は余計なノイズを立てない」。仕事のできる人、自信のある人はまず相手を褒めるなり受容するところから入るもの。もしクレームがあっても、建設的なクレームをするのでクレームとして響かない(そういう人に私もなりたい)。ネガティブな話を聞いたら「PTA活動がそういう層の視界にも入るほど注目されるようになったのですねー。貴重なご意見をいただきありがとうございますー今後に生かして参りますー」くらいに流す。PTAの基本は、「クレームつけるなら、自分がやれ」です。
『今年は仕事に余裕があるので、長年やってみたかったPTAができる』というお父さんもいました
それまで子育てにかかりっきりだったお母さんが「復職のためのリハビリに」と参加したり、子育てにしっかり関わりたくてもなかなか時間の取れなかったお父さんが「今年は余裕ができた」と役員を引き受けて下さるような場面にも、たくさん遭遇しました。大人にとっても、自らと自らの家族が所属するコミュニティのメンバーとして、自分たちを取り巻く環境であるコミュニティに関するあらゆることを学べる場がPTAです。ぜひ、タダで勉強できるチャンスと思って、一度は「いっちょ噛み」してみて欲しいと思います。