ウイルス対策ソフトで駆除できるの?
ランサムウェアは、パソコンでもスマホでもウイルス対策ソフトで駆除できます。ところがウイルス感染前に駆除できるケースは少なく、そのほとんどは既にデータをロックされてしまった後です。
写真であれば「○○○.JPG」ですが、ロックされると「○○○.JPG.encrypt」などに変わってしまう
これはデータがロックされたという状況からウイルスと判断しているのでしょう。ロックされてはじめて、ウイルスと気付き、駆除されるわけです。
しかし、このウイルスが本当にやっかいなのは、ウイルスをやっつけても、ロックされてしまったデータが解除されないという点。ウイルスが去ったあとも、データはロックされたままなのです。
データを守る方法は別に考える必要があります。
データを守る方法について
ウイルス対策をしっかり行っていても、ついうっかりのミスで感染することもあるでしょう。データを守るのはなかなか難しいのかもしれませんね。そこで、データを守るために取り組んでほしいことは、データのバックアップを定期的に行うということです。
データのバックアップとは、パソコンに保存してあるデータを外付けハードディスクなどにコピーして「複製を作る」こと。ちなみにスマホのデータであれば、SDカードやクラウド、パソコンへコピーします。基本的な取り組みですが、それゆえにとても効果的でしょう。
これで万が一、パソコンやスマホに保存してあるデータがロックされてしまっても、外付けハードディスクなどにデータの複製が残っているので、いつでも復旧できます。
“ランサムウェア”は、ある意味で対応がとても簡単なウイルスです。なんといっても、お金を払えば解決してしまうのですから(ただし、前述した通り絶対に解決する保証はありません)。しかし、そのお金がどこに流れるかについては、しっかり考える必要があるでしょう。
もし、犯罪組織の資金源になっているとしたら、得たお金によってより悪質なウイルスが生まれてしまうかもしれません。長い目で見れば、絶対に身代金を払わないことこそが、ウイルス撲滅のためのいちばんの近道と言えるかもしれません。そのためにも、今回ご紹介した対策は徹底したいところです。
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【関連サイト】
・ランサムウェアの除去 | ランサムウェアとは | Microsoft セキュリティ