新社会人おめでとうございます!
まずは考えをリセットしましょう
セキュリティ対策は決まりきったものではありません。たとえば、同じ物販の店舗でも会員を集めている企業であれば、その会員の個人情報を保護しないといけません。業種や事業内容などで守るものやその対策、ルールが異なります。
一般的なルールというよりもその会社だけで通用するルールみたいなところがありますので、学生時代に経験したこと、たとえば研究室やアルバイト先でのルールとは違うため、考えをリセットして取り組んでみてください。
ここで書くことはテレワークでも大切になることです。大変な時代になってしまいましたが、どん底からのスタートはむしろ良い経験と思ってぜひぜひ頑張ってください!
本当に大切なのはコミュニケーション能力
会社によってルールが違いますので、自社のルールをよくよく理解することが大切です。と言ってしまうと単純に聞こえてしまうかもしれませんが、実務においては予定外と言いましょうか、うまくいかないときもあります。そのため、本当に大切になってくるのはコミュニケーション能力だと筆者は思います。たとえば、ウイルス感染の要因としてウイルスメール(迷惑メール)からの感染は特に注意しておきたいところです。どの会社もメール取り扱いの社内ルールだけではなく、さらに理解しやすいように迷惑メールのサンプルを勉強したり、そのテストをするなどしっかりと教育訓練プログラムに取り組まれているのではないでしょうか。
ところがトラブルの現場あるあるではないのですが、どこか怪しいと思いながら、でも忙しいのでついついクリックした、というようなポカミスはよくある話です。ウイルスメールなんて知らないみたいなケースを聞いたことがありません。
ウイルスメールだ!と確信があればルール通りに上司や社内窓口に相談したことでしょう。しかし、怪しいという白か黒かはっきりしない微妙な状況だからこその判断ミスだと私は思います。ウイルスメールに限らず、このような判断ミスはあらゆる場面で起こりうることです。
もし判断が難しい、微妙なときは「自分はこう考えるのですが、間違っていますか?」と先輩や上司に相談してみてください。ちなみに、人から聞いた話は忘れてしまうのが人間です。まずは自分で考えてそれが正しいのか間違っているのかを相談したほうが仕事を早く覚えられると言いましょうか、自分の成長につながると思います。
また、クリックした後でウイルスに気が付いたり、ウイルスかな?と半信半疑な場合、やってしまった……と気は重いかもしれませんが、ルール通りにすぐに上司や社内窓口に相談しましょう。
初動処理は時間が大切でして、事故発生から時間が経つとどんどん重症になっていきます。ちなみに、ウイルス対策ソフトをオフにしていたなどのルール違反がない限り、ルールを守っていてのミスはアリです。これは会社の対策が甘かったということなので、会社のほうがネットワークや教育訓練などの対策を見直して改善する必要があります。
萎縮にならないようご注意!
筆者はルールがあると、そのルールを破らないよう極端に安全な方法を選択したりします。たとえば、コロナ禍で人との接触を減らすために買い物は3日に1回と聞きますと、買い忘れがあると1回増えてしまうため、6日に1回にしておこうかなと考えたりします。筆者はこのような発想になることが仕事でも多々あります。ところが、仕事の場合は今あるルールや流れ、ツールを変えることでさらに利益につながることもあるでしょう。
今あるルールを守るだけというのは視野が狭いと言えるのかもしれません。一般的にどの会社も改善提案制度がありますので、今あるルールをしっかり守りつつ、今よりも良くなる方法を考えることもとても大切です。
また、ルールを守っての失敗はアリです。セキュリティ対策は事故を未然に防ぐ仕組みであって、事故を責めるものではありません。人間は失敗から学ぶことが多いと筆者は思います。失敗を恐れず、むしろどんどん失敗するくらい日々果敢に挑戦してほしいと、その成長に期待します!
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