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80年代LGBTアンセム~A Little Respect(3ページ目)

前回の「Russian Kiss」に続き、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)ソング特集。80年代のLGBTアンセム・ソングを特集しました。Erasure、Bronski Beat、そしてFrankie Goes to Hollywood。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Frankie Goes to Hollywood「Relax」

今までの2曲は啓蒙的でしたが、こちらはセンセーショナルなLGBTソング。1983年にリリースされ大ヒットしたFrankie Goes to Hollywood (FGTH)の「Relax」です。バンドのアイコンでもある、ボーカルのホリー・ジョンソン(Holly Johnson)はゲイであることを公言しています。ミック・ジャガーに「イギリスのVillage People」と揶揄されたりしましたが、当時は「Frankie Says Relax」T-シャツが流行りました。アメリカのCOMPLEX誌による80年代ベスト・ファッション・トレンドで45位になっています。僕もちょうどその頃アメリカに居て、買った覚えがあります。

Relax [Analog] (amazon.co.jp)
relax

Relax


「Relax」は、歌詞ではギリギリ苦しい言い訳ができる程度に性的に過激な表現が使われ、PVでもハードゲイ、フェテッシュ系の人たちが目立ち、デカダン、いやソドミーな雰囲気を醸し出しています。話題性も狙った確信犯の可能性が高いです。PVも放映禁止になったりしたせいもあり、幾つかのヴァージョンが存在しますが、全てYouTubeで視れます。

Relax (オリジナル) (YouTube)
Relax (良い子用) (YouTube)
Relax (映画『Body Double』より) (YouTube)

FGTHをプロデュースしたのは、元Bugglesのトレヴァー・ホーン先生。この「Relax」は、トレヴァー先生のこだわりによって、強力なミュージシャンたちのバックアップのもと、4回の取り直しを経て、作り込んだ作品。2012年にトレヴァー先生は来日していました。その時はリラックス・ムードでそんな彼は想像できなかったですが、やはりプロ中のプロなんだなぁ~と。でも、ライヴで再現するのは、メンバーだけでは難しかったでしょうね。

他にも、Soft Cellの「Tainted Love」、Pet Shop Boysの「Go West」なども候補となるでしょうが、以上、80年代LGBTアンセム・ソング、ベスト3でした。
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