日本版『アラジン』は「笑って笑って、最後に泣ける!」舞台に
『アラジン』リハーサル(C) Marino Matsushima
島村幸大(アラジン)「ディズニーのキャラクターは『ライオンキング』のシンバ以来で、はじめはアラジンがどういうキャラクターなのだろうと人物像探しをしていたのですが、周りのキャラクターが濃いので、自分は誠実にまっすぐやっていけば、おのずとアラジンというキャラクターが出てくるのでは、と思うようになりました。華やかなミュージカルですが、内容をしっかり伝えることに重点を置いています。そのためには言葉をしっかりと。(ダブルキャストの厂原さんは)先輩なので、ここは負けないというのは言いづらいですが…肩幅は負けないです!(笑)」
厂原時也(アラジン)「稽古が始まってから、今の自分じゃだめなんだと思って背伸びしていましたが、スコットさんたちが細かく稽古をつけてくれるなかで、自分の中で腑に落ちる部分があり、“まっすぐ生きればいい”と気づきました。お客様が楽しみにしてくれているプレッシャーがあるなかで、言葉を正確に届けることから、僕のアラジンが観ていただけるのではないかと思っています。彼(島村さん)とはお互い、自分にない部分があるので、いい部分を見て自分に取り入れたいなと思っています」
『アラジン』リハーサル(C) Marino Matsushima
三井莉穂(ジャスミン)「今回、初の大役で右も左もわからないままやっていますが、優しい先輩方に導いてもらいながら稽古をしています。エネルギッシュな作品の中で王女としてしっかりいられるよう、不安もありますが頑張りたいです。(岡本さんは)頼りになる優しい先輩です。いつも教えていただいています。頑張って背中を追いかけたいです!」
道口瑞之(ジーニー)「本作はエンタテインメント色の強い、笑いの多い作品と思われがちですが、ラブストーリーであり、友情の物語でもあります。そして最後は登場人物がそれぞれに自由を得るストーリーだと僕は思っています。最後には泣かせます!ブロードウェイ版には負けません。笑って笑って泣かせる、を目指しています。 役者としては、これをやったらやめるというくらい、俳優人生をかけています。アニメのジーニーは彼(瀧山さん)の方が似ているけど(笑)、みんなが本作のために日焼けに努めているなかで、僕は色の白さでは勝てます(笑)」
瀧山久志(ジーニー)「私はずっとクラシックを勉強していて、劇団四季では『オペラ座の怪人』『サウンド・オブ・ミュージック』に出演していました。今回は初めてお祭りのような楽しい作品ですが、本当は私はそちら寄りの人間で、お祭り大好きです!(笑) これまでやれなかったことを発散したいですね。本作は愛に溢れた物語で、悪役のジャファーも自分への愛に溢れているし、ジャスミンと父の親子愛もある、といった具合に様々な愛があるのが見どころかと思います。彼(道口さん)のジーニーを見ていると「ここ、勉強になる!」と思える箇所が日々、あります。彼に勝てるのは顔の大きさ位かな(笑)と思いますが、先ほど「アニメ寄り」と言っていただきましたので、そう思って取り組みます(笑)」
*『アラジン』トーク、まだまだ続きます!