VW(フォルクスワーゲン)/ポロ

フォルクスワーゲン・ポロGTIが新しくなって復活!(2ページ目)

コンパクトなスポーツハッチの代表格、フォルクスワーゲン・ポロGTIがポロのマイナーチェンジに伴い、新しくなって復活を遂げた。排気量を拡大してパワーアップを図りながら、燃費の向上も果たした新生ポロGTIの走りは刺激的だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ダウンサイジングならぬアップサイジング!

フォルクスワーゲン・ポロGTI

エンジンは1.8TSIで、7速DSGとの組み合わせ。192ps/5400-6200rpm、250Nm/1250-5300rpmのスペックにより、シーンを問わず容易に速さを引き出せる


エンジンはインタークーラーターボ搭載の1.8LのTSIに変更された。前モデルは1.4LのTSI(スーパーチャージャーとターボのダブル過給器)だったからダウンサイジングとは逆のアップサイジングがされているが、最高出力は12psアップの192psになり、最大トルクは250Nmのままだが、発生回転数が2000rpmから1250rpmにまで下げられているからダッシュ力は高まったことになる。

しかもカタログ燃費は、アイドリングストップの採用などもあり4%アップの17.2km/Lに向上。

低回転から加給できるスーパーチャージャーがなくても最大トルクの発生回転数が下がり、排気量が大きくなっても燃費が向上したのは、現在のエンジン技術やエンジンマネジメントの進化を感じさせる。

速さと操縦安定性の高さで群を抜くポロGTI

フォルクスワーゲン・ポロGTI

メータークラスターやドアトリム(クロームモール入り)、パドルシフト付のレザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイール、ドアシルプレートなどがGTI専用装備となる


ベースモデルのポロは、自他ともに認めるBセグメントのベンチマークだが、より趣味性の高いスポーティモデルでは、プジョー208GTiやMINIクーパーS、ルノー・ルーテシアR.S.やルーテシアGT、フォード・フォーカスなどいずれも個性派が自分らしさをより強調しているからモデル選びは楽しく、悩ましい。

フォルクスワーゲン・ポロGTI

ブラック内装に、GTI伝統のタータンチェックのシートの組み合わせはGTIのお約束。シートのパイピングや、シフトノブとハンドブレーキレバーには、伝統の赤いステッチが入り、アクセントになっている


硬派な走りを身上とするポロGTIを選ぶもよしだが、個人的には上記のようなスポーツハッチには分類されない「0.9Lエンジン+MT」という組み合わせのルーテシア・ゼンのエンジンパワーを使い切るような走りもMTがNGでなければ試してからの選択をオススメしたい。
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