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時代を体感!渋谷・ヒカリエで現代演劇ポスター展開催

5月1日から6日まで渋谷・ヒカリエで開催される『現代演劇ポスター展-演劇の記憶、時代の記憶、都市の記憶-』。劇場に演劇のポスターを貼布する事業を展開するポスターハリス・カンパニーが所蔵する約2万点の中から、厳選された300点の現代演劇ポスターが公開されます。1960年代のアングラ演劇から現在まで、時代を映してきた舞台のポスターが並ぶ様子は壮観!演劇ガイドが会場の模様をレポートします!

上村 由紀子

執筆者:上村 由紀子

演劇ガイド

5月1日から6日まで渋谷ヒカリエホールA で開催される『現代演劇ポスター展-演劇の記憶、時代の記憶、都市の記憶-』。演劇やアートのポスターを劇場等に貼布する事業を展開するポスターハリス・カンパニーが所蔵する約2万点の中から、厳選された300点の現代演劇ポスターが展示されるイベントです。

演劇

(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)


1960年代のアングラ演劇から現代まで、それぞれの時代を映してきた演劇のポスターが今を生きる私たちに一体何を語るのか……。オープン直前の会場の模様を演劇ガイドがレポートします!

現代演劇のポスターは時代を映す”鏡”
貴重なポスター300点が渋谷に集結!

オープン前日の4月30日、街の雑踏を抜け、渋谷ヒカリエ9FのヒカリエホールAに足を踏み入れると、そこには貴重な現代演劇のポスターが所狭しとディスプレイされていて……その様子はとにかく壮観!

と、会場に今回の企画制作を手掛けるポスターハリス・カンパニーの代表、笹目浩之さんがいらしたので、少しお話を伺いました。
演劇

ポスターハリス・カンパニー代表 笹目浩之氏(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)

今回のイベントでは額に入ったポスターを”吊った”状態で展示しています。約300点のポスターの並びは必ずしも年代順という訳ではなく、額の種類だったり見た目のバランスだったりで配置されているそう。

1960年代、アングラ演劇の旗手として時代を席巻した唐十郎さん率いる「状況劇場」のポスターを手掛けたのは世界的アーティストの横尾忠則さん。今回展示されているものの中には200万円程度の値が付くものもあるとか。

「今は劇団って言うより、プロデュース公演が主流になって、出演者で売るって舞台も多くなっている分、ポスターもイラストじゃなくって写真を使う場合が多いんだよね」と語る笹目さん。

そう聞いて会場を周ってみると、確かに90年代中盤辺りから出演俳優の写真を使ったポスターがぐっと増えてきています。

「公演が終わるとそのままポスターを廃棄しちゃう劇団も多いから、こうして所蔵しておくんだよ」。どのポスターも非常に状態が良いのはしっかり保管されているからなのですね。

演劇

(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)


更に今回は、アングラや小劇場に拘らず、新劇のポスターも展示しているという事で、俳優座の古いポスターに加え、こういう場ではなかなか目にする機会がない劇団四季のポスターも発見! 『エクウス』は市村正親さんがアランを演じた時のものですね……懐かしい!

演劇

(撮影:演劇ガイド・上村由紀子)

”演劇界の伝説”寺山修司さんが主宰を務めた「天井桟敷」のポスターも数多く展示されています。ポスターのデザイン性の高さに打たれるのは勿論ですが、下部に記載されているファッションブランドの「JUN」と「ROPE」のロゴも気になります。

当時は、アングラ演劇=最先端カルチャーとして、こういうブランドがスポンサーについていたりもしたのでしょうか。舞台のタイトルは『大山デブ子の犯罪』……アヴァンギャルドです。実際に観てみたかったなあ。


現場のレポート、まだまだ続きます!(次のページへ)

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