日本でバドミントンチームの頂点を目指して
再春館製薬所お披露目会
さて、なぜお“披露目会”かというと、そこにはバドミントンならびにスポーツ実業団の存続に関する、現実と再春館製薬所さんの懐の深さが知れるエピソードがあったのです。
……おっと、その前に、バドミントンの実業団についてご紹介しておきます。実業団とは企業や組合の従業員で構成されるスポーツチームのこと。選手は企業に属して、その企業の看板を背負って戦うわけです。選手が活躍すれば、その企業の宣伝になるのです。
そのため、日本にも多くのバドミントン実業団があります。そして、それらの頂点を決めるのがバドミントン日本リーグです。
バドミントン日本リーグは男女それぞれ1部と2部からなるリーグ戦で、それぞれの部に8チーム所属。シーズンとしては9月~12月にかけて、全国各地で試合が行われます。試合は団体戦で行われ、ダブルスを2回、シングルスを1回の計3試合の勝敗で雌雄を決します。
バドミントン日本リーグの所属チームと注目選手
ここで「バドミントン日本リーグ」を見てみたいな、とお思いの方に、2015年4月現在、1部に所属するチームと注目してほしい選手を紹介しておきます。◇男子の部(順番は2014年の大会順位順)
- NTT東日本
- トナミ運輸
- トリッキーパンダース
- 日本ユニシス
- 日立情報通信エンジニアリング
- 東北マークス
- 金沢学院クラブ
- 丸杉
◇女子の部(順番は2014年の大会順位順)
- NTT東日本
- 日本ユニシス
- ルネサス
- ヨネックス
- 北都銀行
- 岐阜トリッキーパンダース
- 広島ガス
- 七十七銀行
エキシビジョンマッチの様子
垣岩選手といえばロンドン五輪で銀メダルをとっていますし、前田選手も北京オリンピックで日本バドミントン初のオリンピックベスト4までになっている選手。
他にも魅力あるプレーやバライティあふれるキャラクターの選手たちばかり。是非一度会場に足を運んで欲しいものです。(全国回ってますので!)
再春館製薬所のお披露目会とは
さて冒頭の続きです。なぜ再春館製薬所のバドミントンチームがお披露目会をしたか? これはバドミントン界では異例な形でチームが誕生したからなのです。いえ、「生まれ変わった」というべきでしょうか。
再春館製薬所のチームは監督も選手も含め、2014年の日本リーグ3位の「ルネサス」から完全委譲されました。これは決してネガティブなものではありません。
西川社長と「くまモン」
ルネサスのバドミントン部としては廃部となってしまうけれど「なんとかチームを存続させることはできないか」ということで熊本県知事をも動き、他企業・団体に働きかけたのです。それに応えたのが「再春館製薬所」。地元チームへの愛着と地域活性への想いに共感したといいます。
お披露目会に出席した再春館製薬所の西川社長は、「バドミントンを全く知らなかった」と語ります。しかし、お披露目会でユニフォームを着て選手たちとエキシビジョンマッチする姿からは、社長がチームを愛する気持ちがよくわかりました。
今後の再春館製薬所のバドミントンチームに期待です。きっと、今まで以上に選手たちは奮起し、活躍してくれることでしょう!