自分の居場所を奪われたシンデレラが出会った運命の人
女性なら誰もが一度は憧れるストーリー『シンデレラ』を、ディズニーが実写映画化。4月25日の全国公開を前に注目されています。不朽の名作ですが、さすがディズニー。現代の新解釈が加えられ、新しいヒロインが描かれています。(c)2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
シンデレラは幼い頃に亡くなった母が残した「辛いことがあっても、勇気と優しさを忘れないで」という言葉を胸にまっすぐな女性へと成長。まま母とその連れ子である姉妹から召使いのように扱われ、意地悪をされても希望を失うことはありません。
「孤独を感じても、人生が厳しく不公平に思えても、私たちはなんとかして生きる意味と幸せを見つけなくてはならない。シンデレラの物語は、それを教えてくれます」と語るのは、本作のケネス・ブラナー監督。愛する人を失ったり、逆境に直面した人にこそ響くメッセージがこの作品には、こめられています。
本作でシンデレラと対比されて描かれるのが、ケイト・ブランシェット演じるまま母であり、義理の姉妹であるドリゼラとアナスタシア。彼女たちは自分たちにはないシンデレラの美しさや優雅さ、純粋さを妬み、辛くあたります。ちょっとやり過ぎ?というほど普段から着飾り、魅惑的な外見をしているけれど、ライバル意識が強くて嫉妬深い人たちです。
山のような仕事を押しつけられ、屋根裏部屋に追いやられたシンデレラ。さすがにガマンの限界、涙を抑えきれずに森へと馬を走らせていたところ、声をかけたのが“キット”と名乗る青年でした。「城で働いている」と話した彼、じつは父親である国王や家臣から政略結婚をすすめられている王子だったのです。
理不尽な要求を押し付けられて、「もう、やってられない!」とキレそうになったり、「私ばっかり辛い目にあって……」と落ち込んだとき。何かに八つ当たりしたり、悲劇のヒロインとしてメソメソするのではなく、シンデレラは颯爽と馬を走らせました。勢いつきすぎて、やや暴走しかけたところを、キットこと王子が声をかけたのです。
そう、落ち込んだときに必要なのは気分転換!自分の辛い気持ちを相手に伝染させるのではなく、平常心に戻れるというのは心が強いからこそ。ありのままの自分を初対面の相手にも見せられる強さを彼女は、王子との出会いの場面で見せたのでした。
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