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2015年4月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

国立新美術館(六本木)のマグリット展、ブリヂストン美術館(東京)のベスト・オブ・ザ・ベスト、サントリー美術館(六本木)の生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村 、東京都現代美術館 (清澄白河)の山口小夜子 未来を着る人、神奈川県立近代美術館 鎌倉(鎌倉市)の鎌倉からはじまった。1951-2016を紹介します

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

京都の天才絵師ふたり、実はご近所!
サントリー美術館(六本木):生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村

白象群獣図 伊藤若冲筆 undefined 一面undefined18世紀 個人蔵 【展示期間】4/22~5/10

白象群獣図 伊藤若冲筆 一面 18世紀 個人蔵 【展示期間】4/22~5/10

正徳6年(1716年)は日本美術史にとって重要な年です。というのは、俵屋宗達が生み出した琳派を大きく発展させた天才、尾形光琳が亡くなり、そして伊藤若冲と与謝蕪村というふたりの天才が生まれた年だから。

若冲と蕪村は、それぞれその特徴的な画風で江戸の画壇に大きな影響を与えてきました。色鮮やかな花鳥図や水墨画を得意とした若冲に対し、中国の文人画の技法を用いた山水画や、俳句と絵を組み合わせた俳画を得意としていた蕪村。同い年でありながら、そして京都のごくごくご近所に住まいを構えておりながら、生前はまったく交流の痕跡がみられないのは非常に興味深いところです。

奥の細道画巻(部分) 与謝蕪村筆 一巻undefined安永7年(1778) 海の見える杜美術館蔵 【展示期間】4/15~5/10

奥の細道画巻(部分) 与謝蕪村筆 一巻 安永7年(1778) 海の見える杜美術館蔵 【展示期間】4/15~5/10

展覧会は、この二人の生誕300年を記念して開催するもの。若冲が独自に編み出した「枡目描き」の技法で描かれた《白象群獣図》や、蕪村の《奥の細道画巻》など代表作を展示するほか、彼らの作品を対比させながら、二人の共通点や彼らが生きてきた時代を探っていくものです。


■展覧会DATA
展覧会名称:生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村
会場:サントリー美術館
会期:3月18日(水) ~ 5月10日(日)
開館時間:10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
※金曜日、土曜日、5月3日、4日は20:00まで
※4月25日(土)は24:00まで
休館日:火曜日
※5月5日(火・祝)は20:00まで開館
http://suntory.jp/SMA/

次のページでは 東京都現代美術館 (清澄白河):山口小夜子 未来を着る人
を紹介します。


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