会席料理にフレンチの美意識を融合
さて、ラグジュアリーコレクションの“食の世界”はどうなのでしょう。レストラン「京 翆嵐」は、京の季節の食材を生かしながら世界無形文化遺産“WASHOKU”の伝統である会席料理のスタイルと技法にフレンチの美意識を融合した今までにないスタイルの料理を提供しています。
川崎正蔵の別荘として建てられ、嵐山御殿と称された豪壮華麗な「旧延命閣」の金砂子を用いた床の間や、川崎家の家紋入り七宝の釘隠などを修復し、そこに組紐をイメージしたシャンデリアや朱色の家具を配した邸宅空間が楽しめます。まさにトラディショナルで且つモダンというレストランですね。
客席数は60席(ダイニング44席、鉄板焼き「観山」4席、個室「松月」12席)。営業時間は、朝食7:00~10:00(日本料理またはアメリカンブレックファスト)、昼食11:30~14:30、夕食17:30~21:00で、料金は、朝食4,000円~、昼食6,500円~、夕食21,000円~。共にサービス料は別途。
今回、夕食で頂いたのは「京翠嵐 錦繍」。京都の地元野菜を織り込んだ八寸、稚鮎の御椀、鰆のポワレ和の魅力を演じるフォワイヨとエミルジョンなど、まさに万華鏡の如く旬の素材が会席の世界に踊っています。
敷地内には他に、かの亀山離宮の桟敷殿が存在したといわれた築100年を超える歴史的建造物「旧八賞軒」の伝統を現代に継承する「茶寮 八翆」が大きな存在感を示しています。営業時間は11:00~17:00(季節により10:00~17:00)。席数は48席(テーブル30席、個室1室4席、テラス席?席)。料金は、甘味・軽食が800円~、御飲み物は850円~。面白いのは、絶景を愛でる特等席とお茶菓子や「むしやしない」(京言葉で、一時的に空腹を満たすことやその食べ物を指す)で、旅のひとときを楽しむという京都人のライフスタイルに触れることが出来ること。
スパライフは「翆嵐」ならではの究極の癒しの空間
「翆嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」滞在の、もう一つの楽しみがスパライフ。日本全国でも希少価値が高い、無農薬・無肥料の自然栽培で育った「茶の種子」オイルでのボディーマッサージや、「京緑茶」のスクラブ、翡翠石や菖蒲を使用した肌細胞を再生することに特化したフェイストリートメントなど、まさに同施設でしか体験できないスパメニューが用意されています。特に、インパクトがあるのが、室町時代から受け継がれる伝統ある香道、「聞香(もんこう)」や「塗香(ずこう)」を取り入れた香のセレモニー。まさに究極の癒しの空間体験が出来ます。スパは、プライベートスパ「洛」「庵」があり、貸し切りの空間で「洛」にはヒノキ框(かまち)の露天風呂、「庵」には風流人が好んだ庵を想像させる佇まいの岩風呂を備えています。すがすがしい竹音の庭を眺めながら、天然の嵐山温泉の露天風呂で心身ともにリラックスタイムは、まさにリゾートの醍醐味。一方、「白菫 温泉露天風呂付プレミアムキング」はお部屋にいながらにして、「翆嵐」ならではのスパトリートメント、インルームダイニングでの食事が楽しめます。特に、この部屋では2名同時にトリートメントが楽しめるのが嬉しい限りです。
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翆嵐ラグジュアリーコレクション京都
〒616-8385
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
TEL:075-872-0101
ホームページ:http://www.suirankyoto.com/