ホテル/京都のホテル

翆嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都の魅力とは

今、京都では外資系ホテルが盛り上がりを見せますが、その中でも特に注目を集めていまるのが、京都市内随一の観光スポット・嵐山に誕生した「翆嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」。スターウッドグループが誇るラグジュアリーコレクションの日本第1号ホテルの魅力に迫ります。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

スターウッドグループのラグジュアリーコレクション第1号ホテル

現在、京都では外資系ホテルラッシュ。インバウンドが盛り上がる日本のホテルデスティネーションのなかでも群を抜く注目を集めています。そのなかで、2015年3月23日、市内随一の観光スポット・嵐山に「翆嵐(すいらん) ラグジュアリーコレクションホテル 京都」がオープンしました。

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都


経営は森トラストホテル&リゾーツ、運営は世界のグローバルホテルチェーン・スターウッドホテル&リゾート ワールドワイドです。そして、同ホテルは、スターウッドグループが誇るラグジュアリーコレクションの日本第1号ホテルとなります。老舗の名旅館をリノベーションし、新たなホテルコンセプトで誕生した「翆嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」の魅力について解説します。

京都駅から車で約30分。保津川沿いの名所・嵐山の渡月橋から徒歩数分という立地に建つ「翆嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」。以前は名亭の誉れ高い「嵐亭」という名前で営業されていた施設を完全リニューアルし、新たに宿泊棟などを新設、旧館の延命閣(竣工は1899年)と八賞軒(同1910年)をリニューアルし、それぞれレストラン及びカフェとして再オープン。ハード面、ソフト面の両面において日本を代表するリゾート施設に生まれ変わっています。

日本古来の伝統色をキーカラーとしたインテリアを配した客室数は全部で39室。日本文化の美とモダンデザインの融合を随所に施し、離宮の装飾である御簾や格子をオマージュした格調高い設えのレセプションエリア、会席料理の技法とフレンチの美意識が融合した新しいスタイルの料理が楽しめるレストランや保津川を望むテラスを備えた和食や甘味を提供する甘味処、そして宴会場、スパ施設と充実したハードウェアとなっています。

贅を尽くした客室空間

ガイドが訪れたのは3月下旬。桜の蕾が赤みを満ち始めた頃で、朝夕はまだ頬に伝わる風が冷たい感じ。夕方、歴史の重みを感じさせる門前に。踏む石に誘われるようにエントランスロビーに。幅1.2m、長さ4.8m、樹齢500年以上という重厚な一枚板は、もともと築100年を超える旧延命閣に使われていたものを、この度のリニューアルでレセプションカウンターに転用したといいます。ゲストは、ここで伊万里の器に一保堂のお茶とお菓子で迎えられます。

ホテルロビー

ホテルロビー


ロビーエリアには、重厚な趣のソファなどがあり静謐な雰囲気はまさにラグジュアリーコレクションの名に相応しい空間。コンシェルジュの丁寧な館内の説明の後、向かうは今宵の客室。保津川をイメージさせる館内廊下を通って、招かれたのは宿泊棟3階に位置する「玉兎」(ぎょくと)。温泉露天風呂付ガーデンテラススイートで71m²。約90m²に及ぶ日本庭園をもち、茶文化の発信として、四季折々の変化に富む庭の様子を愛でながら茶のひとときを楽しむ「野点」に使われてきた立札用の卓をイメージしたテーブルが特徴的。襖には京都の若手アーティスト・品川亮のオリジナルのアートが描かれています。

ガーデンテラススイート「玉兎」(ぎょくと)

ガーデンテラススイート「玉兎」(ぎょくと)


寒暖の厳しい京都の季節に、温泉露天風呂は趣向を凝らしたもてなしの象徴と映ります。贅沢の限りを尽くした客室空間というのが正直な感想。なお、客室は「モデレート・スーペリアルーム」(65,000円・80,000円)、「デラックスルーム」(90,000円)、「プレミアルーム」(120,000円)、「スイートルーム」(150,000円・230,000円・300,000円)の各タイプがあり、チェックインは午後3時、チェックアウトは正午12時となります。料金は消費税・サービス料別。

次ページではラグジュアリーコレクションの“食の世界”へ!

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