子どもから大人まで様々な大会が開催されている
今回は、ソフトボールの大会はどんなものがあるのかをご紹介したいと思います。
ソフトボールの国際大会
<五輪>ソフトボールの国際大会と聞くと、多くの人は五輪での日本代表選手の勇姿を思い浮かべられるのではないでしょうか。
しかしながら、オリンピック大会におけるソフトボールの歴史は浅い上に、女子のみの種目とされていました。1996年のアトランタ大会にて女子のみが野球と共に正式種目になり、当初はアトランタ大会のみの限定開催とされていましたが、その後2008年の北京大会まで開催。しかし、五輪の肥大化に歯止めをかけるという国際オリンピック委員会(IOC)の方針により、2012年ロンドン大会では野球と共に競技種目から外されてしまいました。
2016年リオデジャネイロ大会での復活も期待されましたが、2016年の五輪では開催競技には加わらないことが正式に決定しています。
<世界大会>
男子の世界大会には「男子世界選手権」、「男子ファストピッチ世界選手権」、「U-19世界男子ソフトボール選手権大会」、「パシフィック男子ソフトボール国際大会」などがあり、女子の世界大会には「女子世界選手権」、「ワールドカップ」、「ジャパンカップ国際女子ソフトボール大会」、「世界大学ソフトボール選手権大会」、「U-19世界女子ソフトボール選手権大会」などがあります。
日本におけるトップリーグ
「日本ソフトボールリーグ」は、日本ソフトボール協会が主催するソフトボールのリーグ戦であり男女別に行われています。女子リーグにおいては、日本ソフトボール協会と日本女子ソフトボールリーグ機構の主催で行われます。ここではリーグを男女別に見てみたいと思います。<女子日本リーグ>
1968年に開始され、1部は12チーム参加の2回総当りで実施され、上位4チームが決勝ラウンドに進出することができます。2005年までは3部リーグ構成で行われていましたが、2006年より2部構成で行われるようになりました。
2010年より2部リーグにおいては、2カンファレンス制と言われる、“アドバンスセレクション”と“ホープセレクション”という方法で実施されています。決勝ラウンドの会場は、近年はわかさスタジアム京都で開催されています。
<男子日本リーグ>
男子リーグは、女子よりも少し遅い1972年に開始されました。従来は1部リーグと2部リーグの構成で行われていましたが、2004年から17チームを東西に分けて実施されるようになっています。具体的には、東日本ブロック8チーム、西日本ブロック9チームでの予選大会(2回の総当たり)が行われ、その成績によって決勝トーナメント(上位各組4チーム、合計8チーム)の組み合わせを決めます。決勝ラウンドの会場は、近年は豊田市運動公園ソフトボール場で開催されています。
大学生の主な大会
日本における大学生の大会の最高峰に「全日本大学ソフトボール選手権大会」があり、この大会によって、日本国内における大学男女ソフトボール部の日本一が決定します。全日本大学ソフトボール連盟が主催し、毎年8月下旬~9月上旬に男女別に実施されています。 2015年大会で50回目を迎えます。その他、「東日本大学選手権大会」、「西日本大学選手権大会」や、各地区ごとのリーグ戦(北海道東北地区、関東地区、東京地区、北信越地区、東海地区、近畿地区、中国地区、四国地区、九州地区)があります。
高校生の主な大会
<全国高等学校ソフトボール選抜大会>日本における高校生の主要な全国大会の1つに「全国高等学校ソフトボール選抜大会」(男女ともに1983年に第1回が開催)があります。
この大会は、日本ソフトボール協会と全国高等学校体育連盟が主催し毎年3月下旬に開催され、「全国高等学校総合体育大会ソフトボール競技大会」とともに高校ソフトボールの最高峰の大会として位置づけられています。また、女子の大会はJOCジュニアオリンピックカップの指定を受け、男子の大会は文部科学省・総務省が共同で実施している、スポーツ拠点づくり推進事業の承認を受けています。
<全国高等学校総合体育大会ソフトボール競技大会>
インターハイと言われる「全国高等学校総合体育大会ソフトボール競技大会」(全国高等学校ソフトボール選手権大会)は夏に開催される全国大会です。日本の高等学校ソフトボール界では春に開催される全国高等学校ソフトボール選抜大会、国民体育大会ソフトボール競技と並ぶ重要な大会と言えます。
出場校は47都道府県から各1校が選ばれるが、開催地都道府県からはもう1校が参加することができます。大会は全てトーナメント方式で行われます。