ロンドンからも近いウェールズの「食」に注目
英国の中でも隠れた魅力にあふれる地方、それがウェールズです。その海岸線が2012年、ロンリープラネットの「訪れたい世界の地域10選」で1位に選ばれるなど、日本からの観光地としても今後盛り上がることが予想されるウェールズを、今回は「食」にフォーカスをあてて紹介します。ウィリアム王子とキャサリン妃が結婚後、居を構えたことで有名なウェールズ北西のアングルシー島がある北部ウェールズへは、リバプール、マンチェスター、そして湖水地方からのアクセスが良く(列車で2時間程度、車で1時間程度)、またウェールズの中心都市である南部のカーディフへは、ロンドンのパディントン駅から列車でわずか5駅です(2時間程度)。カーディフ空港へは、アムステルダム・スキポール空港経由で日本からのアクセスも便利です。
一般的なウェールズ観光としては、風光明媚な遺跡の散策や、城めぐり、そしてパブめぐりなどがありますが、実は、意外かもしれませんが、ウェールズは世界の有名チーズアワード常連のチーズ会社、そして英国王室御用達のチーズ会社の2社を有しており、チーズのレベルは世界でも随一。チーズといえば、ヨーロッパの他の国々を思い浮かべるかもしれませんが、ウェールズは隠れたチーズ王国。お土産としても最適です。
スノードニア・チーズ・カンパニーのチーズ
カラフルで興味と食欲をそそります
さっそく味見をしてみましょう
オレンジ皮はGinger Spice Cheese
ヨーロッパ最大の農業イベントである『ロイヤル・ウェルシュ・ショー』でゴールド賞を受賞した一品が上の写真「Ginger Spice」。砂糖漬けショウガ入りのミディアム熟成チェダーです。上品な甘さとチェダーのコクが絶妙に絡み合う絶品。思わず「チーズケーキ?」と言ってしまいそうになる味です。
グリーン皮はGreen Thunder Cheese
レッド皮はRed Devil Cheese
今回紹介したのはほんの一例。その他にも、一度はその味を確かめてみたい、受賞歴のあるチーズがたくさんあります。