ポイントは「軽さ」「CPUパワー」「拡張性」
まず「軽さ」ですが、毎日持ち歩きたいのであれば、新MacBookの圧勝です。重さはわずか920g。一方13インチMBPRは1.58kgですから、その差は660gと旧世代のiPad1台分ほどの違いがあります。さらにACアダプターも新MacBookの方が小型なうえ、一説にはモバイルバッテリーからの給電にも対応していると言われてますから、総重量ではかなりの差が生まれることが予想されます。
次に「CPUパワー」。軽さが魅力の新MacBookですが、1.1GHz デュアルコアIntel Core Mプロセッサという非力なCPUを採用していることで、そのパワー不足が懸念されています。こればかりは実際に触ってみないとわからないのですが、一方の13インチMBPRは2.7GHzデュアルコアIntel Core i5とメインマシンとして申し分なし。
マシンパワーが求められるアプリが専攻や職務の上でどうしても必要な方は、新MacBookでは厳しい場面に出くわすかもしれません。これも4月10日の発売以降のレビューを待つ必要があるでしょう。
最後は「拡張性」です。さんざん既報の通り、新MacBookは大胆にも端子類をUSB Type-Cひと口のみに絞ったことで話題を集めています。充電もUSB機器もディスプレイ出力もすべてワンポートで済ますには、USBハブや専用のアダプターを別途購入しなくてはいけません。
もっとも今後は多くの機器との接続がワイヤレス化してゆくことも予想されます。
新MacBookの記憶領域は256GBですが、メインマシンとして写真や音楽を取り込んでいくとたちまち容量不足に陥ります。通常ですと外付けHDDを接続することになりますが、今後は802.11acという高速規格のWi-Fiを利用したワイヤレスストレージが充実してゆく可能性があります。筆者としてもSDカードスロットがないので、写真の取り込みに苦労しそうだと思うのですが、それもBluetoothやWi-Fi経由での取り込みが一般的になることで解決されるのかもしれません。
その点、初めてのパソコンとして新MacBookを選ぶ方は、従来のUSB機器を持っていない分しがらみはゼロ。これから新MacBookにあわせて周辺機器を選んでいけばよいのではないでしょうか。
ファーストMacBook選びの最適解は?
というわけで、あれこれと考えてきましたが、どんな人にどんなMacBookが良いのかと言いますとズバリ以下の通りです。予算がないなら──13インチ MacBook Air
軽さが命なら──新MacBook
マシンパワーが必要なら──13インチMacBook Pro Retina
いかがでしょうか。ちなみに筆者は新MacBookに突入予定でございます。よろしくお願いいたします。