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島ぜんぶでおーきな祭り、沖縄国際映画祭

2015年で7回目を迎える沖縄国際映画祭。沖縄発信のエンターテインメントイベントとして年々パワーアップしている模様です。あらたにネーミングを「島ぜんぶでおーきな祭り」に一新し、さらに地元発信型イベントを目指す映画祭の詳細をご紹介します。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

沖縄で開かれる国際映画祭、「島ぜんぶでおーきな祭り」

logo

ネーミングの一新とともにこんなカワイイロゴも誕生! 


今年で7回目となる沖縄国際映画祭が、ネーミングもあらたに「島ぜんぶでおーきな祭り」として開催されます。いきなり「島ぜんぶでおーきな祭り」と聞いても何それ?と思われる方も多いと思いますが、沖縄国際映画祭のことと言えば、なるほどと納得ではないでしょうか。

今回は沖縄で開催される唯一の国際映画祭で、Laugh & Peaceをテーマに年々スケールアップするこの「島ぜんぶでおーきな祭り」について、紹介したいと思います。


沖縄で開かれる映画祭とは?

2009年にスタートした沖縄国際映画祭の一番の特徴は、笑いや見終わった後にハッピーな気持ちになれる映画作品を対象とした映画祭であること。沖縄で開催される大々的なエンターテインメントイベントのひとつでもあります。映画祭にしてはお笑い色が強いという気もしますが、それもそのはずです。ご存知の方も多いと思いますが、この映画祭は、お笑いエンターテインメントをプロデュースする“よしもと”が運営にあたっているのです。

もともと、積極的に地元の人々が参加し楽しめるお祭りとして盛り上げてきていましたが、より多くの人に積極的に楽しんでもらいたいと、今回「島ぜんぶでおーきな祭り」にタイトルを一新。3月25日から29日の日程で、宜野湾の沖縄コンベンションセンターや、那覇の国際通り、桜坂劇場、コザや北谷の町を会場に映画の上映をはじめ様々なイベントが繰り広げられます。映画好きはもちろんのこと、誰でも気軽に楽しめる無料イベントが満載なので、この期間に沖縄を訪れる人はちょっと覗いてみても楽しいかもしれません。


映画祭を盛り上げるレッドカーペット

redcarpet

華やかに映画祭を盛り上げるレッドカーペットの様子も間近で見ることができるのが、沖縄の映画祭!


映画祭と聞いて真っ先に思い浮かぶのがレッドカーペット。「島ぜんぶでおーきな祭り」のレッドカーペットは全部で3つ。オープニングの宜野湾トロピカルビーチで行われるレッドカーペットに加え、国際通りとコザゲート通りでもレッドカーペットが開催されます。音楽とエイサーの街として知られるコザで行われるレッドカーペットの演出にも注目が集まります。

国際通りのレッドカーペットには、昨年はなんと5万人以上もの人が集まり、周辺の商店と共に華やかに盛り上がりました。わざわざ会場に足を運ばなくとも国際通りで映画祭を楽しめる、そんなカジュアルさが沖縄っぽくてイベント全体の個性にもなっていると思います。

映画上映から音楽ライブ&お笑いまで、多彩なイベント

beachstage

ビーチステージでは1日中お笑いライブや音楽ライブが繰り広げられます


映画祭開催中は、トロピカルビーチや沖縄コンベンションセンターのラフピータウン、コザ・ミュージックタウンにて様々なライブやイベントが開催されます。那覇てんぷすでは大きなスクリーンモニターにイベントの模様を写す実況中継イベントを行ったり、お笑いライブを開催したりなど沖縄全体が映画祭で盛り上がります。トロピカルビーチのビーチステージでは、毎日お笑いライブや音楽ライブ、沖縄のエンターテインメントなどが繰り広げられますが、こちらは参加無料です!

3月27日には「HEY!HEY!HEY!MUSIC CAMPスペシャルステージ」の開催も決定。MC:どりあんず 出演者(50音順) BEGIN / かりゆし58 / HY / やなわらばー / 間寛平 / 友近 / 森三中 黒沢 / ガレッジセール / 椿鬼奴 / しずる / 8.6秒バスーカーand more…と、沖縄出身のアーティストを中心にパワーあふれるメンバーが宜野湾に集結します。

「面白そうだけど、レンタカーがないと宜野湾はちょっと遠い……」という旅行者もご心配なく。期間中は、沖縄コンベンションセンターへはそれぞれ、那覇のゆいレール牧志駅からと、コザ・ミュージックタウンから北谷を経由してのシャトルバスが運行されます。映画祭のついでに、美浜アメリカンヴィレッジやコザの街を観光という使い方もできてしまうので、旅行者にとっては嬉しいプチ情報ですね。

上映作品は、特別招待作品から、未来の才能が弾ける作品まで多彩!

zisland

特別招待作品として上映される「Zアイランド」(C)2015「Zアイランド」製作委員会


期間中、各会場ではテーマごとにセレクトされた様々な作品が上映されれます。

「特別招待作品」としては、これから公開を控える邦画・洋画の大作や話題作、アジア各国から選りすぐりの未公開作品など、思わず笑顔になったり、鑑賞後に平和な気持ちになれるような作品を上映します。また、次世代をになう人材発掘をテーマとしたコンペティション部門「クリエーターズ・ファクトリー」や、笑いにこだわった「日本のコメディ・世界のコメディ」などの部門作品にも注目。

ユニークなのは、上映した映画を観ながら映画を多種多様な角度から学ぶ「桜坂映画大学」。アイドルについて考察するアイドル科では、薬師丸ひろ子のデビュー作であり名優・高倉健との共演作である名作「野生の証明」を鑑賞し考察します。上映イベントにはなんと主演の薬師丸ひろ子も登場予定。

「地域発信型映画」部門では、沖縄で製作された作品はもちろんのこと、北海道苫小牧市、宮城県気仙沼市、高知県高知市、熊本県阿蘇地域など、日本全国の地域的発信をテーマにした作品が集まっています。主にインディーズ製作のユニークな作品が集合する「コザ・フィルムステージ」もお見逃しなく!

桜坂劇場『特別上映-桜坂映画大学』、北谷のシネマQ・シネマパレット・ミハマ7プレックス上映の映画は有料ですが、それ以外は無料で観ることができるというのが、この映画祭の最大のポイントではないでしょうか。無料鑑賞チケットは当日上映1時間前から配布とのこと。人気の作品はいっぱいになることもあるというので事前チェックをおすすめします。

allending

最終日にはビーチの巨大スクリーンを背景に大きな花火が夜空を飾ります


そして、メイン会場となる宜野湾では、毎日夕方になるとビーチステージに巨大なオープンエアスクリーンが登場します。砂浜の上でゆったりとリラックスしながらの映画鑑賞が楽しめるとは素敵だと思いませんか? フードコートも充実しているのでなかなか探索のしがいあり。もちろん沖縄メニューも揃います。つまみとビールを片手に、この時期に夜のビーチで映画を楽しめるのは沖縄ならでは。都会の映画祭とはまた異なる、リラックスムードいっぱいの映画祭です。



島ぜんぶでおーきな祭 -第7回沖縄国際映画祭-

開催日時:2015年3月25日(水)~29日(日)
開催場所:
宜野湾市
沖縄コンベンションセンターおよび周辺地区、島ぜんぶでおーきなスタジオ
那覇市
桜坂劇場、国際通りてんぶす前広場、よしもと沖縄花月、沖縄おもろおばけ屋敷、シネマQ、シネマパレット
沖縄市
コザ・ミュージックタウン、コザゲート通り周辺 
その他
ミハマ7プレックス(北谷町)、ほか県内各所
主催:沖縄国際映画祭実行委員会
運営:株式会社よしもとラフ&ピース

詳しいスケジュールはこちらから↓
島ぜんぶでおーきな祭りオフィシャルサイト

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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