暗記に困らない子に育てるには
暗記に大きな影響を与えるものとは一体なんでしょうか。それはそのものに対する「興味・関心」です。興味や関心があるなら、たとえ覚えにくいことであっても、暗記できてしまうものです。逆に興味・関心がないと、いくら勉強時間を積み重ねても覚えられないばかりでなく、一度は覚えてもすぐに忘れてしまうものです。効率よく記憶し、定着させるには興味・関心は絶対に必要なのです。小5・小6になり、覚えることが増えてきたときに、お子さまが困ったり保護者の皆様が不安に感じたりしないために、幼少期に何をしておくのがよいのでしょうか。できる限り早めに学習をさせればよいのでしょうか。でも、うちは小2から塾に通わせているのに社会は一向に覚えられない、という方もいらっしゃるはずです。
かわいい子には旅をさせよ
大切なことは、子ども達への歴史や地理に対する興味喚起です。興味・関心は、子どもにお勉強をさせれば湧いてくるというものではありません。むしろお勉強にしてしまうと、子どもによってはその後拒否反応を示してしまうかもしれません。ですから、テキストのようなものを与えてお勉強させるのは避けた方がよいでしょう。それよりも、たとえば地理なら、日本地図パズルや、日本全国を旅をするすごろくなどを使って、ご家族で楽しみながら学ぶとよいと思います。家族みんなでゲームをするなら、ボードゲームをお選びください。私も小学校低学年の時に、日本全国をすごろくでまわるボードゲームをよくやりました。一人で遊んでいた記憶すらあります(笑)。そのおかげで、高学年になった時社会の地理の暗記で困ることはありませんでした。パソコンやテレビなどで遊ぶテレビゲームなどは避けた方が無難です。ゲームソフトの種類が豊富で、興味が別のところにいってしまいますから。
歴史なら「歴史マンガ」などをとっかかりとするのがよいでしょう。今の「歴史マンガ」は人気漫画家の人が書き下ろしたものなどもありますので、子ども達にとっても親しみやすいものとなっています。また歴史マンガは、テキストのように各時代ごとに区分されていませんので、歴史の流れを学ぶのにとても役立ちます。小6受験生でもたまに、「古墳時代」「飛鳥時代」「奈良時代」「平安時代」をきちんと並べられない生徒がいます。歴史マンガで流れをつかんでいる生徒は、そのようなことにはなりません。
歴史的遺構や特殊地形などを旅行で訪れるのもアリでしょう。北陸新幹線も開通しましたので、富山・石川なんて旬じゃないでしょうか。世界遺産への登録を目指している鎌倉も、社会への興味喚起をうながすにはもってこいでしょう。海外旅行などにいくよりも、国内を電車で旅行する方が、子どもの好奇心をかきたてるには、絶好の機会となるでしょう!ハワイは合格した時のご褒美にとっておいて、小学校低学年のうちは、ぜひ国内を旅行してみてください!皆さんの知らないニッポンの魅力が、まだまだ隠されていますから。
中学受験によく出る鎌倉散策のスポットを下記でまとめてありますので、ご家族でお出かけの際はぜひご参照下さい。
中学受験の社会でよく出る、鎌倉観光スポットBEST5
ポイントは、暗記を「お勉強」ではなく「遊び」にしてしまうことです。幼いときにこのように育てますと、今後一生暗記に苦労しない子になります。是非心がけてみてくださいね!