コンパクト~ミドル ゴルフヴァリアントがテッパンか
まずは、欧州のセグメント分類でいうところの、Cセグ(コンパクトクラス)以上Dセグ(ミドルクラス)以下、のステーションワゴンから選んでみよう。日本ではスポーツモデルのルノー・スポールが人気のメガーヌのワゴンモデルがルノー メガーヌエステート。2Lツインスクロールターボに6MTを組み合わせたGT220(327.9万円)と、1.2Lターボにエフィシエント デュアルクラッチのGTライン(285.9万円)というスポーティなモデルをラインナップ
ただ、積載能力とライドフィールにくわえて、燃費やメンテ、リセールなどを総合的に評価した場合、ゴルフヴァリアントの優位は動かない。7速DSGと1.2Lor1.4L両ターボエンジンとの組み合わせは、性能面、エコ面ともに優れているし、なにより、クセのないドライブフィールが多くのユーザーには喜ばれている。それこそバカンスのような長距離ドライブの疲れ方がまるで違うのだ。
PSAグループが開発したモジュラー型プラットフォームを用いる、プジョー308のワゴンモデルが308SW。130ps/230Nmを発生する1.2Lターボを搭載、価格は305万~345.8万円。ラゲージ容量は610~1606Lとなる
BMWの3シリーズツーリング、特にディーゼルターボの存在も確かに捨て難い。運転する楽しさはBMWの得意科目で、Cクラスよりもその部分では優れる。ただ、毎日乗る実用車としての完成度はCクラスが上だ。なかでも、ディーゼルエンジン搭載車が欲しいという人は、Cクラスのディーゼル発売を待ってから検討した方がいい。
アウディA4もモデル末期だ。次を待った方がいいだろう。
結論:らしさが味わえるシトロエンC5ツアラー
王道は、ゴルフヴァリアントとメルセデス・ベンツCクラスステーションワゴン(理由は本文にある通り)。個人的にはドイツ車ワゴンばかり街に溢れてもつまらないので、今なおホンモノのシトロエンらしさ(ユニークさ)を味わうことができるC5ツアラーも推しておく。長距離ドライブでのGT性能は格別。ホント、昔から、シトロエンのミッドサイズワゴンって、疲れ知らずなんだよね。次のページは、アッパーミドルクラスの紹介です。