賃貸でも「一戸建てにこだわる」という選択
最後に一戸建て賃貸住宅を紹介しましょう。「メレンゲ」という名前の木造2階建て住宅をリノベーションした46.84平米の1LDKです。■一戸建てリノベーション木造住宅の間取り図
1階にLDK、2階にベッドルームとバスルームを配した構成。1階にテラス、2階には高台から綱島の街が見渡せるバルコニーがあります。もちろん収納はタップリ!
この規模の一戸建て賃貸住宅なら、ちょっと贅沢に一人暮らしでもいいですし、特にDINKSの人たちには、ちょうどいい広さです。
「メレンゲ」外観。この物件は2015年3月7日に、TBS「王様のブランチ」という番組の物件紹介コーナー「サンキューHow Much!」で紹介されました。
1階のインテリア。イメージは「パリのアパルトマン」で壁にエッフェル塔のシルエットがアートシールで描かれています。このエッフェル塔には寸法が入っているので、「王様のブランチ」では、お笑い芸人パンサーの3人がこの塔の絵で身長を測っていました。
賃貸住宅は“夢のある商品”なのです
ここまで、人気のメゾネットタイプ、フラットタイプ、コンパクトにまとまった一人暮らし向けのワンルーム・1Kタイプ、そして戸建てリノベーション、とさまざまなスタイルの「賃貸住宅」を間取り図を中心に見てきました。カノン入居者のためにアマヤホーム・天屋工務店の設計スタッフがつくった16ページの小冊子。吉原社長が考えたカノンの設計コンセプトは「サティの音楽のような空間」。そのためにピアノの楽譜集のような装丁になっています。
TVの撮影時風景。中央のグレーのパンツの男性が吉原社長。デザインも取材も、そして最も重要な経営も、すべて楽しんでいる様子。常に「おもしろいこと」を探していて、お話していると新しい発見があります。物件のデザインと同じく「フレンドリーな雰囲気」をもった方です。
家、そして住まいに対する考え方は人それぞれ。ですが、今回、取材した物件の入居者の人々からは「居心地がよくて何年も住んでいます」という声を、たくさん聞きました。
ユーザーフレンドリーな設計が施された賃貸住宅は、「仮(借り)住まい」ではない、と改めて感じました。
事務所で見せていただいた進行中の新規物件のカラフルな木目を生かした染色ペイントの階段用部材のサンプル(左)と、シェーカー・ペグ(右)。「工芸やフォークアート的なものは、これからきますよ。特に禁欲的な雰囲気のシェーカー・スタイルはいいですね」と吉原社長。このシェーカー・ペグはひとつ数百円で買えるそう。個人的にDIY用にほしい!
足を使って、いろいろな部屋を見ていくうちに、きっと間取りや配置計画などから設計者の住む人への「心づかい」を感じることができるようになるでしょう。
※取材協力・写真提供・各種問い合わせ先
アマヤホーム http://www.amayahome.com/