立ちはばかろうとしている2度目の壁

Synk;yet,栞

Synk;yet 栞-shiori-

シンフォニックなメタルサウンドで正統派のヴィジュアル系の音楽を継承し、2013年11月に池袋EDGEで開催した初のワンマンライブは見事ソールドアウト。同時にGt.唯依葉-yuiha-加入を経て、現在までメンバーがひとりも欠けることなく活動し、躍進を続けているSynk;yet(シンクイェット)。

圧倒的に女性ファンの多い同シーンだが、始動当初より男性ファンも多いことが特徴として挙げられ、注目に値する実力を持ち合わせている。

しかし今月10日、Ba.栞-shiori-(以下、栞)の右脇下方に腫瘍のあることが発覚し、それが良性か悪性か鑑別するための生検手術を3月末に受ける旨の報告がなされた。

もし腫瘍が悪性の場合、過酷で長期に渡る治療を余儀なくされ、今後の音楽活動へ支障をきたすどころか、復帰に時間を要する可能性も示唆し、その知らせは衝撃を与えた。

しかし栞にとって、これは初めてのことではない。昨年1月、悪性リンパ腫(結節硬化型ホジキンリンパ腫)のため治療を続けていたのだ。

当時栞は「闘病生活を公表することで見る者に元気や勇気を与えられたら」という強い思いから、SNSなどを通してその様子を赤裸々に綴り発信。ヴィジュアル系バンドにしては珍しいその気丈な振る舞いと試みは反響を呼んだ。

のちに、驚異的な回復力で同年4月29日には見事ステージに復帰。2014年の1stアルバムのリリース、ワンマンツアーの敢行も果たし、再び5人揃って活動できる喜びをメンバーファン共々、噛みしめていた矢先に起きたのが今回の出来事だった。

ブログには、「(悪性腫瘍が)再発してしまった場合、治療後の生存率も前回よりももっと低いということも聞いています」と包み隠すことなく綴っている。

発表後に行なった緊急取材で、本人より寄せられた言葉は大変印象深く、改めてバンドやファンの形について考えさせられるものであった。そこで、彼の証言を拝借し、ここに寄稿したい。

>>バンドが『壁を乗り越える』ヒントとは。