日本の米沢で生産されるThinkPad
レノボはThinkPadの国内生産を2015年2月から開始しました。
ThinkPadは海外で生産されていましたが、NECがNEC レノボ・ジャパングループの一員となったことで、NECブランドの製品を生産している米沢事業所で、ThinkPadの一部モデルの日本向け生産が始まりました。 日本での生産による高い品質はもちろんのこと、ユーザーとしての最大のメリットは納期が短縮されたことです。国内生産モデルの場合、注文から最短5営業日で手元に届くようになります。
そもそもレノボとNECは「NEC レノボ・ジャパングループ」として、ジョイントベンチャーを2011年に発足しました。この翌年に、将来ThinkPadを国内生産することを公表しており、実際に2012年からパイロット生産が始まりました。この間、国内生産に関するデータを蓄積し、2015年2月から正式な生産が開始しています。
日本製造ThinkPadの利点とは
箱に貼られる米沢生産のステッカー
ThinkPadの国内製造拠点は、NECパソコンの設計と製造拠点がある山形県米沢市のNECパーソナルコンピュータ米沢事業所です。
今回生産されるのはThinkPad X1 CarbonとThinkPad X250で、製品には「Assembled in Japan」という生産地表示がされ、2015年3月現在外装に「米沢生産」というステッカーが貼られて出荷されます。
Assembled in Japan
ThinkPadは基本的に企業向け製品ですが、一部の個人ユーザーにも人気の製品。こだわりの製品をカスタマイズして、自分だけのThinkPadとして選ぶ方も多いです。また、企業ユーザーも自社の用途に合わせてカスタマイズすることが一般的です。実際、ThinkPadのカスタマイズ項目は多く、機種にもよりますがCPU、メモリ、ストレージ、画面解像度といったほとんどの項目がカスタマイズ出来ます。
このようなこだわる方にとって、海外生産の問題は納期に時間がかかることです。ThinkPadが国内生産されることで物流の問題が解決され、注文から最短5営業日で手元にカスタマイズされたThinkPadが届くことになります。