米料理だけじゃない!スペイン各地を代表する郷土料理が勢ぞろい
スペインといえば、やっぱり生ハム。セラーノとイベリコ、存在感抜群にカウンター前に置かれた2本の生ハムは、オーダーしてから切り分けてくれます。よく聞くこの2つの名前、違いは簡単に言うと、セラーノは白豚、イベリコは黒豚。イベリコの方が生育にも熟成にも時間をかけている分、きめ細やかな脂肪と旨み、芳醇な香りが特徴ですが・・・百聞は一見にしかず。セラーノの生ハム・イベリコ豚の生ハム・イベリコ豚のチョリソを盛合せ(\2,300)でオーダーできますので、食べ比べをしてみてください。米料理ではありませんが、ここに来たら忘れずに注文したいのが「ピキージョピーマンの白身魚と海老の詰め物」。独特の甘みと酸味、ほのかな辛味を持つ「ナバーラ産ピキージョピーマン」に、中には白身魚と海老のすり身がたっぷり。そしてコクのあるソースが三位一体になった何とも贅沢な逸品。「これは評判いいんですよ」と誇らしげに語ってくれたシェフの言葉も、一口で納得させられます。見た目に派手さはないけれど、一度食べたら忘れられなくなるはず。
もう1つの人気メニュー、マドリード料理の3大スタンダード「ハチノスの煮込み」もオススメ。赤い色の煮込み料理ですが、唐辛子でも、トマトでもありません。ほのかに和風鰹だしのニュアンスのある、ほっこり優しい味わい。この上なく柔らかに煮込まれたハチノスを食べたら、残ったスープにパンを浸していただく。これもまた味わい深く幸せな時間。
次のページでは、いよいよアロセリアの本領発揮「米料理」をご紹介します。