北斗七星の柄の先端に輝く星からスタートして、これからご紹介するうしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカを通り、からす座までのばした巨大なカーブを「春の大曲線」といい、春の星座を探すガイド役となっています。
うしかい座
北斗七星の柄のカーブにそって、ゆるやかな曲線を夜空に描いていくと、オレンジ色の明るい星にぶつかります。うしかい座の1等星「アルクトゥールス」です。その輝きは、春の星座の中でひときわ目立っています。この星から、ネクタイを逆さまにしたような、アイスクリームコーンのような形に星をつないでいくと、うしかい座が現れます。おとめ座
うしかい座のアルクトゥールスを通り過ぎて、さらに曲線をのばしていくと、白く輝く星に到達。おとめ座の1等星「スピカ」です。同じ1等星のアルクトゥールスと比べると、スピカの明るさはちょっぴり控えめ。その清楚な輝きから「真珠星」とも呼ばれています。スピカ以外のおとめ座の星は暗めで、星の並びもまばら。しかも、おとめ座は全天88星座の中で2番目に大きい星座。そう、おおぐま座よりも大きいのです。そのため、星座全体をとらえるのは慣れが必要かもしれません。夜空に横たわる女神の姿を想像しながら、ダイナミックに視界を広げてみましょう。
からす座
北斗七星の柄の先からスタートした曲線の終着点に位置する、小さな台形の星座です。3等星ばかりで構成されているにもかかわらず、夜空でとても目立つ存在。星空観察ビギナーでも、その特徴的な星の並びが目に飛び込んでくるようです。銀色のカラス、一度見てみたいですね
昔、カラスは銀色の羽根を持ち、人間の言葉を話していました。ところがある日、神様にウソをついてしまったため、言葉を取り上げられ、真っ黒な姿に変えられてしまったのだとか。
からす座は、4本の釘で天にはりつけにされたカラスの姿といわれています。台形に輝く4つの星は、4本の釘。どうりでカラスに見えないわけですね。
次は星占いでおなじみの12星座の中から、春に見頃を迎えるものをご紹介します。>>