亀山早苗の恋愛コラム/亀山早苗の恋愛情報

「恋の倫理」は個々で決める(2ページ目)

議員の路チューが問題視されているが、他人の恋愛にとやかく言えるのは配偶者のみではないだろうか。恋愛における倫理観は、人それぞれ。自分だったらどうするか、自分ならどうするべきか。世間に合わせるのではなく、自分なりの価値観を築いていくしかないのではないだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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恋愛は個人的なものだから……

カップル

恋の形はさまざま

「恋愛」は、「結婚」と違って、もともと社会性のあるものではない。片方、もしくは両方が既婚者であれば、とたんに反社会的なものとして見られてしまう。日本にも、かつては「姦通罪」があったが、第二次世界大戦後に廃止された。長年、姦通罪があった韓国でも、この2月についに事実上の廃止。
イスラム教国家では、いまだ厳しい罪が待っているようだが、その他のいわゆる先進国においては、不倫そのものは罪ではなくなっている。

不倫大国フランスでは、政治家の恋愛さえ俎上には乗らない。プライベートと仕事は別だとする考え方が浸透しているからだろう。たかが路チューで入院してしまう政治家、それをまた大騒ぎするどこぞの国とは大違いだ。

もちろん、不倫がいいと言っているわけではない。遊びであろうが酔った勢いであろうが、心から惚れ込んでいようが、それは個人の倫理観のもとにおこなわれるもので、はたがとやかく言うべきものではないと思うだけだ。もちろん、それによって仕事が滞ったり、周りに不快な思いをさせてはならないのは大前提として。

「つい最近、発覚した話なんですけど」
リカさん(仮名・40歳)がこっそり話してくれた。

「4年前に定年退職した男性がいるんです。仕事もできるし部下思いで慕われていた人だった。彼が離婚して、つい最近、再婚したらしい。その相手が、なんと会社の彼の同僚だった女性。彼女は去年、定年になったばかり。噂では20年以上、社内恋愛していたとか。彼は定年後に離婚、彼女は独身を貫いて彼の離婚を待っていたんでしょうね。お互いに定年退職してからの再婚ということで、有志でお祝いパーティをしようと話しています」

そこまでいけば、「愛を貫いた」として逆に賞賛されることもあり得るのだから、「恋愛における倫理観」というのは、これという基準があるわけでもない。「自分だったらどうするべきか、どうしたいか。それによるリスクを引き受ける覚悟があるか」という物差ししか存在しないのではないだろうか。

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