そもそも、イタリア語で「あいづちを打つ」って何と言うの?

じつは、イタリア語で「あいづちを打つ」ことを一言で表せる、決まった表現はありません。「うなずく」とか「同意する」とか「話のリズムを保つ」といった言い換えはありますが、あいづちのいろいろな側面を一語で翻訳できないのです。これは、イタリア語会話のあいづちが日本語会話のものより、影が薄い証拠かも? ということで、同じような条件の会話を録音して、実際に数をカウントしてみました。

回数を数えてみれば……

録音したのは、日伊のラジオ健康相談番組です。
(1)女性の司会者に対して、男性の医師が説明している会話 
(2)女性の司会者に対して、女性のリスナーが症状を説明している会話 

の2種類を比較してみました。

その結果、イタリア語会話の場合、
(1)では 1分につき1.5回
(2)では 1分につき4.5回
tv italiana

イタリアのテレビで観察すると、あいづちというより、みんなが同時にしゃべっている姿がよく見られます。



日本語会話の場合、
(1)では 1分につき10回
(2)では 1分につき12回

という回数が得られました。これは一サンプルに過ぎませんが、だいたいの傾向は表していると言えそうです。

イタリア語であいづちを打つコツ

ここで、イタリア語らしいあいづちを打つコツが見えてきました。そう、日本語の感覚であいづちを打つのを控えて、回数を減らすのです。それも、4分の1から5分の1に減らすとよさそうです。実際に試すとわかりますが、日本語の会話であいづちを減らそうと思うとけっこう大変です。というのも、相手の話に、あきらかにあいづちを打たれることを期待している「間」があるので、打たずにはいられないからです。

ですが、イタリア語の会話では多くの場合、そのような「間」がありません。「間」=あいづちを打つ「すきま」がない、だから「間」がない限りはひたすら聞くだけ、じっとがまんする。これで、あなたの応答がよりイタリア語らしいものになること、請け合いです。簡単なことですが、意外な盲点でもあるこのポイント、ぜひお試しください!





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