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都市型コンパクトSUV マツダCX-3の魅力とは?

ついに発表・発売されたマツダのコンパクトSUV、CX-3は、発表前から販売会社によっては試乗車を用意し、多くの注目を集めている都市型SUVでもある。クリーンディーゼルエンジンのみという大胆な戦略だが、その魅力は何だろうか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

コンパクトSUVのマツダCX-3を発売

マツダCX-3

マツダCX-3は、「次世代のスタンダード」を目指して生まれたコンパクトクロスオーバーSUV。価格帯は237万6000円~302万4000円。クリーンディーゼルエンジンのみなので、全車CEV補助金の対象車でグレードにより異なるが15万円前後の補助金が受けられる


ティザーサイトや東京オートサロンで実車も披露されたマツダのコンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」がついに発売、発売された。

ボディサイズは全長4275×全幅1765×全高1550mmで、機械式立体駐車場に収まる全高に抑えられていて、都市型SUVとしてデザインを含めて「次世代のスタンダードを目指す」という意欲作だ。

ディーゼルエンジンのみ

マツダCX-3

ボディサイズは全長4275×全幅1765×全高1550mm。ホイールベースは2570mmでデミオと同値になる。機械式の立体駐車場に収まる高さに抑えて都市部でも駐車しやすいなど、都市型SUVに仕上げられている


エンジンは「SKYACTIVE-D」、つまりクリーンディーゼルのみで、1.5Lの排気量はデミオと同じだが、130~160kgほどCX-3は重量が増えているため、最大トルクをデミオよりも20Nm増強している。トランスミッションは、全グレードに6ATと6MTを設定し、駆動方式も2WD、4WDから選べる。

燃費はデミオのディーゼルエンジン車が30.0km/L(6MT)に達するが、CX-3は先述したようにサイズが大きく、重量増もあるため最高でも25.0km/L(6MT)にとどまる。

それでも同クラスのSUVの場合、ガソリン仕様だと20.0km/L前後が多く、ハイブリッドでもホンダ・ヴェゼルのハイブリッドが27.0km/L、スバルXVハイブリッドが20.0km/L。

CX-3はAT車でも23.0km/Lというカタログ燃費を確保するし、クリーンディーゼルエンジンの威力は、この燃費はもちろん、最大トルクなどトルクフルな走りなど利点も多い。

価格設定は本当に高めなのか?

マツダCX-3

最近のマツダ車らしく細部にまでこだわったデザインやカラー、そして質感の高さなど、クラスを超えたハイクオリティもアピールポイントになっている


なお、CX-3の価格帯は237万6000円~302万4000円で、200万円以下の価格帯も設定するライバルのガソリン車よりも高めという見方もあるかもしれない。

しかし、クリーンディーゼルはその燃費や豊かな最大トルクを活かした運動性能から見ると純ガソリン仕様ではなく、ハイブリッドと比較すべきだろう。

クリーンディーゼルエンジンのみのCX-3は、燃料電池車や電気自動車、プラグインハイブリッドなどと同じように、「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV)」の対象で、グレードにより13~16万円の補助金が受けられるという強みもある。

また、燃費の良さだけでなく、軽油はリッターあたりレギュラーガソリンよりも約20円安く、ガソリン高になるほど、毎回の給油でありがたみを感じるのもあるだろう。
マツダCX-3

最先端を誇る安全装備の充実ぶりも特徴で、「マツダ・コネクト」のナビの地図データも日本メーカー製に変わるなど、着実に課題を克服している


確かに、純ガソリン仕様車よりも新車購入時のイニシャルコストは高くなるが、ランニングコストを抑えられるメリットもある。

純ガソリン仕様車とクリーンディーゼルエンジン車やハイブリッド車を比較すると、「燃費で元が取れるか取れないか」という視点も確かに必要だが、先述したように純ガソリン仕様とはひと味違うトルクフルな走りも長所だし、長距離移動が多い人ほど楽なドライブが可能になるはずだ。

CX-3の走りの印象や使い勝手などは、また別の記事で後日ご紹介するが、とくに都市部でコンパクトSUVを探している人なら選択肢に入れたいモデルであることは間違いない。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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