石田陽子の恋愛コラム/石田陽子の恋愛情報

ハッピーエンドの先にある現代女性にとっての幸せ(3ページ目)

それぞれの願いを叶えて幸せになったはずのシンデレラ、ラプンツェル、赤ずきん……おとぎ話の主人公たちの、その後の物語が描かれた映画『イントゥ・ザ・ウッズ』。公開に先立ち、キュレーションマガジンAntennaユーザー限定試写会+座談会が開催されました。座談会では、「願いが叶えば幸せ?」「そもそも本当の幸せとは?」と、映画の感想だけでなく、現代を生きる女性の幸せについて、核心に迫る意見も飛び出しました。

石田 陽子

執筆者:石田 陽子

恋愛ガイド

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女性が求める「本当の幸せ」

――ほかには、どんなことが印象に残っていますか?

敦子「おとぎ話の主人公たちが願いを叶えたり、欲しいものを得たぶん、何かを失っているところ。私も何かを求めているけど、同じようにそれを手に入れたときには何かを失っているんだなと、自分と重ね合わせて観ていました。誰もが憧れるようなハッピーエンドの部分だけでなく、現代的な裏切りが入っている作品なので、そこも自分のこととして考えましたね」

美蘭「大人になればなるほど、自分の身の丈に合った幸せがいいのかとも思い始めるんだけど、それで自分は100%幸せだと言い切れるのかどうか……。結論を出すには、まだ時間がかかりそう」

りさ「何かを追っているときは幸せですよね。忙しいし、自分のしたいことができないこともあるけど、それが叶うかも? と思っている間が幸せ。もう少しで手が届くという状態が幸せなのかも」

智子「欲しいものを手に入れても、満足できなくなってもっともっと……と、次のものを探したり(笑)。欲張るのはダメですよね(笑)」

敦子「私は、自分の実力よりも上を目指して、ちょっとムリかなと思う目標に向かって努力している自分のことは好きです。うぬぼれかもしれないけど、夢を叶えた後の自分を想像すると幸せだなと思えます」

人生の答えを探しに……

座談会でのコメントにもあったように、おとぎ話の主人公たちが森で得たものと、その見返りとして失ったもの。暗く深い森は、日々の生活から切り離された世界の象徴であり、憧れと恐れの対象でもあります。誰もが叶えたい願いを持ち、たとえ願いが叶ったとしても、「めでたし、めでたし」で終わることなく、人生は続いていきます。

自分のいる場所からほど遠い何かを手に入れたとしても、また次の段階へと進まなければならないのが現実。自分が心から求めているもの、自分にとって幸せだと思える道を探すために、あなたも不思議な森へと冒険に出かけてみてはいかがですか?

イントゥ・ザ・ウッズ

(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.
 

映画『イントゥ・ザ・ウッズ』

監督・製作:ロブ・マーシャル 
キャスト:メリル・ストリープ / ジョニー・デップ / エミリー・ブラント/ ジェームス・コーデン / アナ・ケンドリック / クリス・パイン
原題:Into the Woods
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 
公式サイト:www.disney.co.jp/movie/woods.html
2015年3月14日公開
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