和歌浦湾を望むリゾート「和歌山マリーナシティ」
そんな歴史もある和歌浦湾を望む海辺に、計画的に造られたリゾート地「和歌山マリーナシティ」があります。1994年夏に「世界リゾート博」が開催された場所。このリゾート博にあわせて作られた人工島で、水面を含めて約65ヘクタールの広大なエリアにある施設です。当時、テーマパークの施設として建てられたポルトヨーロッパなど欧風デザインの建物は、今も遊園地や黒潮市場などの施設として現役で使われています。海辺には子どもも楽しめる海釣り公園や公共、民間のマリーナがあり、多くのヨットやクルーザーが停泊。関西圏のマリンスポーツ愛好者のメッカでもあります。
「このあたりは加太も含め、海釣りのスポットが多いので釣りを楽しむ人が多いですね。メバルやガシラ、ハマチなどいろいろ釣れます。クルーザーを持っている人は淡路島や鳴門まで遊びに行くことも多いようです。船で40分~1時間で行けますから。淡路島はマリーナが何か所もあり船を止めてごはんを食べに行く。鳴門はうず潮を見に行ったりね」と和歌山マリーナのスタッフが教えてくれました。
和歌山には白浜も海辺のリゾートですが、白浜方面はマリーナが少なく、釣れる魚はマグロやカツオで大きめ。いろいろ釣りたい人には和歌浦湾のほうがオススメのようです。
また加太はサーフィン、マリーナシティはヨットやウインドサーフィンが多いとか。ディンギィのオリンピック選手強化センターもあります。夏だけでなく、1年を通してマリンスポーツが楽しまれています。
築10年前後の手入れのいい中古リゾートマンションが1500万円台から
販売中のリゾートマンションからの眺望
現在、販売されている中古物件のなかから3件を見学してきました。
風呂に入りながらも青い海が見えるビューバス
2件目はタワーマンションであるヴォラーレ・デル・マーレは22階建て(平成16年築)。最上階には共用施設があり、眺望が楽しめるスカイテラスやジャグジー(サウナルーム付き)、フィットネスが利用できます。販売中の住戸は21階なので、高層階からの眺めはひときわ爽快です。広さは約85平米の角部屋、3LDK。価格は3500万円。廊下部分がR形状になった遊び心のある間取りでした。
3件目はソルカサ・デル・マール(平成13年築)の4階。紀州黒潮温泉や黒潮市場に一番近いマンションで、1階にカフェや美容室、リゾート物件の売買仲介を行う東急リゾートが入っています。バルコニーに出るとすぐそこにマリーナがあるので、船を眺めて暮らしたい人に人気の棟です。こちらもビューバス仕様。広さ約62平米の1LDKで価格は1800万円です。
関西圏のリゾートマンションをはじめて見学したのですが、どの部屋も空間がワイド。ゆったりしており、建具なども輸入住宅サイズでしっかり造られている印象です。マンションの管理もよく、築10年ほど経っているのですが、メンテナンスが行き届いているのでエントランスやエレベーター、廊下など共用部分はとてもきれい。今回訪ねたのは冬の寒い時期でしたが、駐車場は車で埋まっており、多くのオーナーが一年を通して利用されている様子がうかがえました。
このリゾートマンションはすべてペット可。エントランス横に共用の足洗い場も用意されており、それも人気の要因のようです。テーマパークには塩化物泉の紀州黒潮温泉や黒潮市場のフードコートもあり、徒歩圏で楽しめるのも魅力。
この夏のトップシーズンに向け、和歌山のリゾートに、まずは出かけてみてはいかがでしょう。