新潟県十日町市の魅力を満載、キーマカレーとキッシュ
ランチプレートは3、4種類を用意。健康的な環境で飼育された、まろやかな甘みをもつ「妻有ポーク」とひよこ豆を煮込んだキーマカレーは山ノ家でも人気の一品で、フィッシュボール、キュウリと玉ネギのヨーグルトサラダが添えられます。ライスは十日町市の星峠にひろがる棚田で収穫されたコシヒカリの新米。
もうひとつの人気メニューが旬の野菜を使ったキッシュ。この日は妻有ポークのベーコンやほうれんそう、ローストポテトにマスタードを効かせた「マスタードベーコンとほうれんそうのキッシュ」、バジルでマリネした海老とローストポテト、野菜とともにこんがり焼きあげた「バジルシュリンプのキッシュ」が登場していました。
シナモンショコラと季節のマフィン
「山ノ家のカフェでは、特にシナモンショコラと季節のマフィンがご好評をいただいています」と池田史子さん。しっとりした食感のシナモンショコラは、濃厚なチョコレートの風味の中にドライイチジクやレーズンが顔をのぞかせ、たっぷりのクルミが香ばしい一品。コーヒーとの相性も最高です。マフィンはマクロビオティックのレシピに基づき、乳製品のかわりに菜種油とココナッツミルクと豆乳を使用します。週替わりでさまざまなバリエーションが作られるそうで、この日のマフィンはバナナとココナッツでした。いずれのスイーツにも、こっくりしたおいしさのロレーヌ岩塩のアイスクリームが添えられます。
OBSCURAのコーヒーとTEAPONDの紅茶
深煎りと浅煎りの2種類を揃えたコーヒー豆は、「以前からおいしいなと思って、カフェイベントなどでも使用していました」というOBSCURA COFFEE ROASTERSのもの。シナモンショコラに合わせて深煎りをいただきましたが、この日の豆はブラジル・カンバラ農園。きちんと真面目にハンドドリップされた一杯は、穏やかな香りと上品な甘みをもった、しっかりした味わいでした。紅茶は個人で農園をセレクトして輸入販売をおこなうTEAPOND。このカフェから歩いて数分のご近所に、小さくて素敵な店舗があります。
「銘柄は2、3週間ごとに入れ替えます。ダージリンやセイロンの他、今の季節にはスパイスチャイや、アップルやシナモンの香りが良く、体が温まるフルーツティーも揃えました」
デザインや空間演出の数々を手がけてきた視点から、紅茶のおもてなしには遊び心を加えて、ポットのかわりにビーカーとシャーレをテーブルに。
「茶葉がほどけていく姿がとても好きなので、砂時計の砂が落ちる3分の間に、ビーカーの中で葉っぱが開いていく姿をゆっくり眺めていただけるようにしました。蓋がわりのシャーレを開けた時にふわっとひろがる香りも楽しんでいただければ」
gift_lab GARAGEのもうひとつの拠点、山ノ家カフェ&ドミトリーとは? 次ページでご紹介します。