茜やの写真

新緑、そして新茶の季節を迎えて

初夏を思わせる陽射し。うすみどりに染まった風。神楽坂・白銀公園に隣接する古びたアパートの2階に、目を細めてしまうほど心地よい風が舞い込んできます。2007年末にオープンした日本茶カフェ「茜や」は、最も美しい季節を迎えていました。

店主はグラフィックデザイナー、二級建築士である柳本あかねさん。築50年になるアパートの2階に小さなデザイン事務所を構え、その一室に日本茶カフェを設けて、訪れる人を静岡の深蒸し煎茶でおもてなししてくれます。

日本茶の写真

生まれ育った静岡のおいしいお茶を

神楽坂にこのカフェを開く前に、柳本さんは福岡・薬院で2年にわたって同名の日本茶カフェを営んできました。
お茶どころ静岡で生まれ育った柳本さん。ご主人の転勤で移住した福岡でも、「おいしい八女茶があるのだけれど、やはり静岡のお茶が飲みたくなって」。日本茶カフェはその延長線上にオープンされたようです。

琉球畳の上にぽつりと置かれた古い文机をはじめ、家具のほとんどは福岡の茜やで使用していたもの。福岡の古道具屋でみつけたものだそう。窓辺の大きな机の横では、鉄瓶にお湯が沸いていました。

今回の記事では、茜やで日本茶を啜りながら過ごすゆるやかな時間の魅力をお伝えします。

▼1煎目は甘み、2煎目は苦みを楽しむ
茜やの写真