役柄も髪型も“束ねる”ことが多い所以
――昨年は『ニジンスキー』の再演もありました。『ニジンスキー』撮影:山田勉
――ご自身のグループ、DIAMOND☆DOGSでも活躍されていますが、そもそもどんな意図で立ち上げられたのですか?
「『エリザベート』で初めて帝国劇場に立たせていただいた時に、お客様たちのものすごい熱気を感じて、刺激を受けたんですね。ダンスの公演も“うまい”だけじゃなくて、お客様たちに“観ていただける”舞台を作りたい、ダンスもボーカルもできる、そんなエンタテインメントのグループを作りたいと思ったんです」
――DIAMOND☆DOGSでもミュージカルに出演されるときにも、リーダー的な役が多いですよね。
『ファウストオデッセイア』2014年 撮影:平賀正明
――ひっつめのヘアスタイルは昔からですか?
『宝塚BOYS』写真提供:東宝演劇部
――武士道精神に憧れていらっしゃるのかと思いました(笑)。
「そういう理由ではないです(笑)。でも結んでるから和装が似合うことはあるかもしれないですね」
――今後のビジョンとしては、どんなものを抱いていらっしゃいますか?
「DIAMOND☆DOGSを続けつつ、個人的には活動の幅を広げていきたいですね。例えば大河ドラマに出演したりとか。舞台俳優って“知る人ぞ知る”ということが多いかと思うんですが、舞台って腕がないと続けていけない、本当に大変な世界です。その舞台を続けていくためにも、舞台以外でも活動することで、“あの人がいるDIAMOND☆DOGSね”と舞台に来ていただくようになれれば、可能性も広がってゆくし、次世代の才能のある人たちを紹介していけるグループになるかもしれない。
『DIAMOND☆DOGS Funny』2015年 撮影:篠原稔
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舞台俳優になる道は決して一つではない、と気づかせてくれる東山さんのトーク。穏やかながら率直な語りの中には時折、道無き道を切り拓いてきた人の“凄味”が感じられます。
そんな彼にとって自身のグループ活動と同じくらい大切な舞台『CLUB SEVEN』、今回は10回目を迎えたショーとともに、彼にとっても舞台人として「原点」を見つめなおす機会となるのではないでしょうか。ご自身ならずとも、東山さんのどんな“新たな側面”が引き出されるのか、楽しみでなりません。
*公演情報*
『CLUB SEVEN 10th stage!』
4月2~20日=シアタークリエ、4月23日=福岡市民会館、4月25~26日=梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、4月27日=愛知県芸術劇場大ホール
*次頁で『CLUB SEVEN』観劇レポートを掲載しました!*