部屋探し・家賃/賃貸物件の情報収集術

失敗しない物件選び プロが実践する見学時裏ワザ10(3ページ目)

「こんなはずしゃなかった!!」。あまりよく見ないまま入居してしまい、あとで後悔……といったことのないよう、賃貸のお部屋探しの際に気を付けて見ておきたい、「奥の手」ポイントを伝授します。物件に案内された時には、是非ともこんなところも見てみましょう。

上野 典行

執筆者:上野 典行

賃貸・部屋探しガイド


物件に入ったら、部屋までの導線をよく見よう

エントランスに入ったら、まずポストを見ましょう。ガムテープが張られているところが多いという事は、空室が多いという事です。あるいは、大量な郵便物が放置されている部屋は、不在がちな部屋という事。

「住んでいないなら、静かじゃん」という見方もありますが、「不人気な物件」という事でもあります。不在がちな部屋というのが、駅に近いちょっと高めの物件で、単身赴任の人が週末は帰省しているという事であればそんなに気にしなくてもよいのですが、比較的賃料の安い物件で、不在がちとなると、例えば拘留されているとか、例えば借金取りから逃げている、等、あまりよろしくない住環境である事もありえます。

また、ポストが凹んでいる物件は気を付けましょう。どうして、ポストがボコンと凹んだりしているのか。そしてなぜそれがそのまま放置されているのか。入居者のマナーの悪さや、管理のずさんさが伺えるのです。

簡単に中が取りだせるようなポストは、盗難にも遭いやすいものです。そんな点も注意して見てみましょう。

暗い廊下

暗い廊下は危険です

廊下でも、歩きながらキョロキョロしましょう。電球が切れているのは、管理が行き届かない証拠。電気がついていても暗いのなら、危険です。床がはげていても同じです。

私物がずさんに置かれた物件は、管理が行き届いていない事と、入居者のマナー違反ぶりを明確に表しているとも言えます。ネットの広告には廊下の写真は出ていません。よく見ておきましょう。

  • 【裏技7】掲示物を探して、なにが書いてあるか、逆読みする。
掲示物も、この物件にどんな人が住んでいるかがわかります。「○○禁止」等、警告する貼り紙が多いという事は、ルールを守らない人が多いという事で、やはり住み心地が悪いのです。「廊下で騒ぐな」「煙草投げ捨て厳禁」「ゴミのルールを守りなさい」という事は「廊下で騒ぐような人がいてうるさい。廊下でやめても部屋で騒ぐかも」「煙草を投げ捨てるような人がいる。そんな人は寝たばこをして火事を起こすかも」「ゴミのルールを守らない人がいる。ほかのルールも破るかも」と考えていいのです。

私は「ここでおしっこをするな」という掲示物を見た事があります。それはつまり、そんな所でおしっこをした人がいたと言う事です。もちろん、そんな物件では人気があるはずがないのです。

  • 【裏技8】廊下に炊飯器があったら、やめておこう
もし、廊下に炊飯器があったら。その物件の契約は辞めておきましょう。なぜ、廊下にそんなものがあるのでしょう? 廊下の電気代がタダで、部屋で炊飯したら自分の部屋の電気代になると考える人がいるからなのです。炊飯器、つまり食べ物が接する物を廊下に出しっぱなしという感性は、かなり清潔感や安全性にも疑問があります。そうして、こういう自分勝手な人の電気代も、これから入居するあなたが管理費等で負担しているともいえます。

さあ、次のページでは、いよいよお部屋に入ったら。
日当たりや天井高も大事だけど……


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