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常に新しいステージへ向かう仮面ライダーの世界(2ページ目)

1971年のスタートから40年以上を経て、なお進化を見せる仮面ライダーの魅力を考えました。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

仮面ライダーシリーズは男のロマン

■目を見張る世界観
仮面ライダーは悪の組織“ショッカー”が生み出した主人公であり、改造人間という複雑な運命を背負っています。『仮面ライダー』の物語はシンプルな勧善懲悪とは言えないようです。主人公の苦悩や裏切り、背徳の念など、考えさせられることは少なくありません。その複雑さは“平成ライダー”にも引き継がれ、日常とはかけ離れた悪や、悪意の存在がライダーの世界に影を落とします。

たとえば、現在放送中の『仮面ライダードライブ』で描かれるテーマは、闇サイトによる復讐代行屋や人間をデータ化するなど、斬新で今日性が高いものばかり。『仮面ライダー電王』では、実体を持たないエネルギー体が現在の人間と契約を結び実体化することで、時間を捻じ曲げようとします。それを阻止するのが電王ですが、正直よくわかりません。

『仮面ライダークウガ』の悪者は独自の言語と文化を有するグロンギ。グロンギ側のキャラクターには“ラ・バルバ・デ”、“ズ・ゴオマ・グ”、“ズ・ザイン・ダ”などの名前が付けられていますが、もうそれだけでいっぱいいっぱいです。

しかし、これらの難解な世界観こそが『仮面ライダー』シリーズの魅力と言えるでしょう。世界観を考察し、あれこれ想像をめぐらせるところに大人男子のロマンがあります。誰もが夢中になる要素と言えるでしょう。

ただ、ちびっ子たちがこの世界観をどう認識しているのか、ちょっと気になるところです。

 

■イケメンだけではない、個性的な俳優も登場する『仮面ライダー
『仮面ライダー』にはイケメンだけでなく、様々なフィールドで活躍する人たちも登場します。そこにも男のロマンを感じます。

現在放送中の『仮面ライダードライブ』では刑事役に片岡鶴太郎、科学者として出演しているクリス・ペプラーはナレーションも担当。2014年に放送された『仮面ライダー凱武/ガイム』ではDJ役を山口智充が好演しています。『仮面ライダー電王』ではオーナー役であると同時に本編ナレーターとして石丸謙二郎が登場。『仮面ライダーW』では刑事役のなだぎ武(ザ・プラン9)が個性的に作品を盛り上げています。どの俳優も現場を楽しんでいる印象が強く、それも見どころの一つになっています。

仮面ライダーは視聴者にとっても俳優にとっても永遠のヒーローなのかもしれません。

 

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