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究極の自由区 深夜ドラマへようこそ

深夜ドラマはかつてのイメージを越え、様々なジャンルを様々なスタイルで描く、自由で面白い地帯となっています。深夜ドラマの魅力に迫ります。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

テレビ離れドラマ離れと言われるなかメキメキと個性的な世界観を確立し、その世界をエネルギッシュに展開し続けているのが深夜ドラマです。深夜ドラマの魅力を探ります。


日々進化を続ける深夜ドラマ

深夜ドラマは型にはまることなく日々進化を続けています。

■開かれた深夜ドラ
深夜ドラマの「深夜」の響きが悪かっただけなのか、DVDの登場が革命を起こしたのか「深夜ドラマ=妖艶、コソコソ見る」のイメージは崩壊したと言えます。グルメあり恋愛あり、コメディありアクションありとジャンルは様々。しかもドラマのスタイルも、多彩なアプローチを見せています。『コドモ警察』が深夜枠で放送されたことも深夜ドラマの新しい一面に感じられます。

24時間稼働する社会では深夜にテレビを視聴する層が広がり、その点も深夜ドラマを開放している要因と言えそうです。

 

■攻めの適材適所
「ちょっと、このドラマとはイメージが違うな」といったような、作品の雰囲気とミスマッチした俳優が起用される確率は、深夜ドラマにおいては非常に低いように感じられます。

たとえば現在放映中の『怪奇恋愛作戦』(毎週金曜日 0時12分~ テレビ東京系列にて放送中)では、妖怪と闘いを繰り広げるアラフォー3人組をコメディ色の強い美人麻生久美子、坂井真紀、緒川たまきが演じます。トホホな刑事を仲村トオルと大倉孝二。妖怪ワールドを彩るゲストが(妖怪でない場合もありますが)毬谷友子、荻野目慶子、ピエール瀧(声)など、“まさに”のキャスティングで勝負します。池谷のぶえ、犬山犬子の不思議キャラも強烈で、完璧な適材適所を見せます。

俳優たちは、特異な世界観を「演じるしかない!」と吹っ切るからか、とにかく伸び伸びと演じています。『怪奇恋愛作戦』に限らず、手塚とおる主演の『太鼓持ちの達人~正しいXXのほめ方』(毎週月曜日 11時58分~ テレビ東京系列にて放送中)も登場人物は”まさに”の連続、気持ちがいいくらいです。適材適所は守りではなく、俳優たちの伸び伸びを最大限に引き出す攻めの手法と言えそうです。

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