Next Big Sound
Shazamだけでなく、複数のソーシャルメディアからのビッグデータを活用したビジネスの試みもなされています。Next Big Soundの信念は、「データは音楽業界を変化させる力がある」。世界中のアーティストとファンのインターアクションを測ることから得られるインサイトで、アーティストの発掘、マーケティング、キャリア発展の仕方を変えていこうとしています。
データにもとづいたトレンドレポート、ソーシャルメディアにもとづいたチャート「SOCIAL 50」、勢いから見たチャート「NEXT BIG SOUND」等を公開しています。ソーシャルメディアによっての嗜好性の違いにも注目しており、例えば、SoundCloudは、エレクトロ(EDMという言葉を使っています)に偏る傾向があるとのことです。
また、アーティストに対しソーシャルメディアやオンラインセールスのデータをもとにした、ダッシュボード分析を提供しています。リアルタイムで複数のメトリクスが一目でわかるのが売りです。同様のサービスは、Musicmetricも行っています。また、Next Big Soundは書籍向けにNext Big Bookというのも提供しています。
Next Big Sound
ビッグデータは音楽業界を変えるのか?
紹介した以外にも、リコメンデーションエンジン等、ビッグデータ解析によるサービスやアプリケーションは日進月歩で発展しています。瞬時に起こっている変化を知り、法則性のある予測をすることで、アーティスト発掘や最適なマーケティング、うまく行けばヒット曲製造の手がかりを知るための価値はあるのだと思います。同時に、これから何かが流行りそういうデータを知った時、「だから、やる」「あえて、やらない」「やるけど、こうやる」とか、データの最終選択をする人間がやはり重要だと考えます。