琳派と現代美術のみごとな邂逅
MOA美術館(静岡県):尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」
本阿弥光悦や俵屋宗達に端を発するとされている、琳派。この琳派をさらにを発展させた一人が、尾形光琳です。大胆な意匠性と装飾性を持った彼の作品は、後の芸術に、現在に至るまで多大な影響を与えています。2015年は彼の300年忌。光琳100年忌にあたる文化12年(1815)は、酒井抱一が、200年忌にあたる大正4年(1915)には、三越呉服店がそれぞれ彼を回顧する展覧会を開いたそう。そして! 300年忌にあたる今年は、緒方光琳の国宝「燕子花図屏風」を持つ根津美術館、そして国宝「紅白梅図屏風」を所蔵するMOA美術館がそれぞれテーマを変えて特別展を開催します。
MOA美術館のテーマは、尾形光琳が後世に与えた影響。《燕子花図屏風》や国宝《紅白梅図屏風》のふたつの国宝の揃い踏みのみならず、光琳の死後300年後に活躍する会田誠や杉本博司、須田悦弘などの作品も展示し、彼の作品がどのように受容され、現在に生きているかを見ていきます。
《燕子花図屏風》や《紅白梅図屏風》2点が同じ場所で見られるのは56年ぶり。これだけでも豪華なのに、人気の作品もあわせて見られるという貴重な機会。梅が満開の熱海にぜひ足をお運びください!
■展覧会DATA
展覧会名称:尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」
会場:MOA美術館
会期:2月4日(水) ~3 月3日(火)
開館時間:9:30~16:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中は休まず開館
Web: http://www.moaart.or.jp/
以上、2月のおすすめ展覧会でした!