80~90年代の最先端を描いた作家の初の大規模個展
世田谷文学館(芦花公園):岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ
『pink』、『リバーズ・エッジ』、『ヘルタースケルター』など、80年代から90年代中盤にかけて大活躍したまんが家、岡崎京子。若者たちの不安定な心情や、どこまでも続きそうな日常を描いた作品は、現在も多くの人々の心を掴んで離しません。
学生時代から時代の先端を切り取るまんが家として、大活躍していた彼女が活動を休止して19年、そのあいだに作品には登場しない携帯電話やパソコン、インターネットなどが普及し、社会は大きく変わりました。けれども、彼女の作品はまったく色褪せることなく、輝いています。
この展覧会は、初めてとなる岡崎京子の大規模な個展。学生時代のスケッチから、300枚以上の原画、さまざまな関連資料などを展示します。長編まんがのなかの数ページだけの展示であっても、セリフがないままでも、その作品を一度でも目にした経験がある人は強く心を揺さぶられるはず。時間をかけてしっかりとご覧ください。
■展覧会DATA
展覧会名称:岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ
会場:世田谷文学館
会期:1月24日(土) ~ 3月31日(火)
開館時間:10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
Web: http://www.setabun.or.jp/
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