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2015年2月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

東京都美術館(上野)の新印象派―光と色のドラマ、東洋文庫ミュージアム(駒込)のもっと知りたい!「イスラーム展」、原美術館(品川)の「蜷川実花:Self-image」 、世田谷文学館(芦花公園)の岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ、MOA美術館(静岡県)の尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅 光琳アート 光琳と現代美術」を紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

生身に近い、武装もしない、写真家の姿
原美術館(品川):「蜷川実花:Self-image」


「 Self - image 」 2013 ?mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

「 Self - image 」 2013 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

独特のカラフルな写真で知られる蜷川実花。極彩色でうめつくされた彼女の写真は国際的に評価も高く、現在では写真のみならず映画やミュージックビデオでもその才能を発揮しています。

この展覧会は、その蜷川の新しい一面をとらえたもの。彼女いわく「生身に近い、何も武装していない 」とする、いままでの「蜷川カラー」から一歩先の世界を感じ取ることができます。

「 noir 」 2010 ?mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Galler y

「 noir 」 2010 ©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

展示は、美術館が元邸宅だったという環境が存分に活かされたもの。いままでの、鮮やかな色の背後にある闇や影をとらえた写真群や、最新の映像・音響インスタレーション作品でうめつくされた1階から、階段を登った世界には、それまでと打って変わった新しい「蜷川ワールド」。

感情のままに撮影された、青ざめた目黒川の桜「PLANET A TREE」や、白黒でざらざらした質感でプリントされた彼女自身のポートレート「self-image」が各部屋に並べられます。一見すると大きく異なる作風ではあるものの、ひと目見て蜷川実花だとわかるのがおもしろい。1階と2階を行き来して、なにが同じで、なにが違うのかを考えると、より楽しめる展覧会です。


■展覧会DATA
展覧会名称:蜷川実花:Self-image
会場:原美術館
会期:1月24日(土) ~ 5月10日(日)
※祝日にあたる5月4日(月)は開館、5月7日(木)は休館
開館時間:11:00~17:00
※水曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
Web: http://www.haramuseum.or.jp/

次のページでは世田谷文学館(芦花公園):岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフを紹介します。

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