足根管症候群の症状

足根管症候群の症状は、足裏にしびれや異物の付着感を感じます。

足根管症候群の症状は、足裏にしびれや異物の付着感を感じます。

足根管症候群は、足裏のしびれや、足の裏に物がついた感じ(異物付着感)、冷えなどを引き起こします。症状が出る場所は、足裏をメインに、踵にはないか弱く、足先に強い傾向があります。足の甲や、足首よりも上がしびれることはありません。

また、異物付着感として、足の裏に餅がついた、足の皮が厚くなった、更にはじゃりの上を歩いている、などの感覚を多くの方が訴えます。また約半数で冷えの感覚を伴っており、年齢とともに増え、特に糖尿病の患者さんに多くみられる傾向があります。

足根管症候群の原因

足の内くるぶしのところには、足根管という狭いトンネルがあります。その中を内側足底神経と外側足底神経という足の裏へいく神経が通るのですが、骨と屈筋支帯という硬い膜の隙間を動脈や静脈と一緒に走行するため、神経が障害されやすいことが知られています。特に、高齢者で動脈硬化が進んだり静脈の怒張が見られたりすると、起こり易くなる印象があります。

時に、同部にガングリオンなどの腫瘤ができて神経を圧迫することもありますが、それ程多いものではありません。

足根管症候群の診断

レントゲンやCT、MRIなどを使っても、腫瘤が原因でない場合には診断できません。神経の電気の流れをみる特殊な検査をすることで、一部で異常を検知できることもありますが、検知できないことも少なくありません。そのため診断する側からしても、「足根管症候群です」と確定することが難しく、困った疾患の1つでもあります。

このような背景の下、診断は多くの場合、特徴的な症状からある程度判断する必要があります。神経の圧迫部分を叩いたり圧迫することで、傷んで過敏になった神経がピリピリしたりする感覚があると、診断に役立ちます。

足根管症候群の治療

足根管症候群は扁平足の方に起こりやすいとも言われています。疑わしい場合には、足底板などをつかって歩き方を矯正することで治療を行っている施設もあります。また神経ブロックを行うことで対応することもありますが、足底板であっても、ブロックであっても、症状がぶり返してしまうことも少なくなく、簡単にはいきません。

一方、正確な診断がつかずとも症状から、神経がどこかで障害されておこる神経障害性のものと判断がつけば、薬による治療で対応できます。薬で対応する場合には、副作用が危惧されるような強い薬を使うこともあるため、一気に症状をとることを求めず、じっくりと腰を据えて調整することが必要です。

時に、薬だけで十分に症状をとることができず、日常生活へ大きな影響を与える場合には、そのまま経過をみるのか、手術を受けるのか、患者さん自身が判断することになります。

足根管症候群の手術

手術は限られた施設のみで行われているのが現状です。また、全身麻酔で行う施設と、局所麻酔で短期の入院で行う施設とがあり、手術の内容も行っている施設によって一部異なるようです。

一方、手術をしても完全に症状をとることは難しく、症状を軽くすることが目的であることも多いので、担当医からの説明に納得した上で手術をするかどうかを決める必要があります。

おわりに

足底のしびれや痛みを訴える方は意外と多いのですが、実際には確定診断に至ることは難しいことが多く、症状を和らげることを目的として治療していることも少なくありません。その際の治療のゴールが、医師と患者さんとで異なると治療がうまくいきません。そのため、上記のような背景を互いに理解した上で、医師と相談しながら治療を進めていくことが大切だと思います。

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