日本向けは1.5Lディーゼルエンジンのみ
全高が1550mmに抑えられているだけにヘッドクリアランスはそれなりだが、身長171cmの筆者が前後席に座っても足元、頭上ともに不足は感じさせない。小さな子どもが2人いる4人家族にジャストな空間といえるだろう
エンジンは「1.5Lディーゼルのみ」という思い切った戦略を取っている。「スカイアクティブ=ディーゼルエンジン」と思っている人には分かりやすいコンセプトかもしれない。
海外向けにはガソリンエンジンも用意されるそうだから、ニーズが高まれば日本向けにもガソリン仕様が追加される可能性もあるかもしれないが、マツダのクリーンディーゼルへの自信がうかがえる戦略といえるだろう。
ガソリンがない代わりにというワケではないだろうが、トランスミッションは、全グレードに6ATと6MTを設定し、駆動方式も全仕様に2WDと4WDが用意されている。
最高出力は105ps/4000rpm、最大トルクは270Nm/1800-2500rpmで、デミオの1.5Lディーゼルと最高出力は同値だが、最大トルクは20Nm増強され重量増に対応。
ディーゼルエンジンの静粛性を向上
日産ジュークやホンダ・ヴェゼル、スバルXVなどが国内勢ではライバルになりそうなコンパクトSUVのCX-3。欧州勢もプジョー2008、ルノー・キャプチャー、フォード・エコスポーツと数多く揃う人気のジャンルだ
また、CX-3はデミオよりも基本となるエンジンの静粛性を高めつつ、ピストンピンに仕込まれたダンパーによる振動エネルギーの吸収、減衰の世界初の「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が採用されていて、ディーゼルエンジン特有のノック音が抑制されているという。こちらは試乗後にご報告したい。
さて、気になる価格帯はエントリーグレードの「XD(2WD)」が230万円台、最上級仕様の「XDツーリングLパッケージ」の4WDが約300万円ということで、2月下旬の正式発表、発売が注目だ。